運命を変える航海へ

広い海へと旅立つというのは、未知の世界へ向かう期待と不安の両方をはらむものだと思います。

このお話の主人公ジェイクは、そんな航海の知識と技術に長け、
ぶっきらぼうと見せて海のように深く広い心を持つ、
不安な旅の舵をしっかりと握っていてくれる人。
そしてもう一人の主人公ユーリは、
いずれ死を迎えるというままならい自分の運命を変えるために旅立ち、
その不安な旅路を共にする人としてジェイクを選びます。

そんな2人の船出に同行するのは、
ユーリを幼い頃から見守る精霊と、彼女に想いを寄せる隣国の王。
そして彼らが向かう先にあるのは竜が住むという島。
これだけでファンタジーが好きな方はドキドキしてしまうのではないでしょうか。

自分の使命や役目を背負うユーリ達に対し、
ジェイクの等身大の言葉が読んでいる私たちの感覚に沿い、
またその存在感が不安の中でも安心感を与えてくれます。

やがて過去に埋もれた愛の物語にたどり着くまで、
課せられた運命を変えられるまで、
共に船に乗り旅をしてみるのはいかがでしょうか。

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