付属物
■あとがき■
【■あとがき■の前書き】
この■あとがき■には『後日談』を掲載しております。
また、本編の公開を開始した後、しばらくこの■あとがき■を伏せておりました。
本編を読んでから、この■あとがき■を
大したものではありませんが、『後日談』は本編の記憶がないとつながりません。
なので、本編の内容をご記憶でない方は、この■あとがき■を読む前に、もう一度本編をご覧になることをお勧めします。
■あとがき■
この作品は『第1回 角川武蔵野文学賞』のために書きました。
始めは応募する気はなかったのです。
だって、私は『文学』を目指していないからです。
私が目指すのは、文学ではなく『エンタテインメント』なんです。
なので、文学賞は畑違いと思っておりました。
なのに、第1回ということと、KADOKAWAさんが何か建物を造ったらしいと聞いていたので、ちらっと、その窓を開けたのでした。
すると、募集形式に「800文字以上」とあるではないですか! これを見てから、気が変わりました。
このくらいなら、我慢して文学っぽい作品を書けるかも知れない。しかも短いから地図もいらない。(地図とはプロットのことです。個人的には地図と呼んでいるのです)
それから、20分ほどで話の筋が決まったので、その後1時間くらいで初稿を書き上げました。
なぜ、話の筋が20分くらいで決まったかと言いますと、私がカクヨムさんで公開している作品に、『秋の蝉』と言う俳句がありまして、その時の想いを利用したからです。
話の筋が決まったのなら、
そのあとは、何回か読んで手直しです。でも、手直しの方が何倍も時間がかかります。(参考文書:カクヨムさんに公開している私の書き物『新規に書く方が楽なのに……』)
実は今回、文学と言うこともあり、見直しの時に作品を音読しました。読むに堪えられる文章なのか? も検証したかったのです。
音読すると、足らない部分がより一層見えてきました。
初稿は900文字くらいでしたが、最終的には2倍以上の2000文字を超えてしまいました。
ということもありまして、手直しには通常より時間がかかりました。日にちもかけましたので、20時間以上はかかっています。
ですが、1つ迷った部分がありました。
実は後日談がありまして、その後日談を本編に載せるか否かで迷いました。
御覧になった通り、載せておりません。
なので、ここに後日談を残します。
「後日、その論文が企業に認められた。
より高い役職を得て僕は別部門に移った。
そこには心の速度が僕に近い女性がいたのである。
彼女こそが、今の妻なのだ。
武蔵野には蝉が多い。そして、人も多いと、つくづく思った。
そう、僕にとって『秋の蝉』とは、人生をステップアップさせてくれた幸運の蝉だったのだ。」
こんな感じの文章を最後に付けようと考えていたのですが、上向き志向で終えていた方が読者に希望を与えられると思ったので、現状の通りとなった次第です。
えーと、他に本編について書いておきたい点が2つあります。
1つ目は、本作の主人公は一人称を『僕』と言っていますが、1箇所だけ『俺』を使っています。ご安心ください。作者の書き間違いではありません。
勢いを込めて書いたからです。そこだけ一人称を男らしくして強調したかったのです。なので、「 」も付けました。
2つ目は、題名はカタカナの『セミ』で、本編は漢字の『蝉』です。これも書き間違いではありません。
本編の内と外で、少し変えたかったということと、題名は横表記っぽく感じ、本編は縦組みっぽく感じたからです。
うーんと、少し変えたかったというのは、本編を読み始めた時に、題名やレビューなどから、もう本編に入っているんだよと、読む人の気持ちを引き締め、読もうとする意欲を高めてもらう狙いがあったからです。
それに、漢字の方が文学っぽいと思ったからです。(カタカナはサイエンスっぽい?)
そんなイメージから使い分けました。
そして、この物語に想いを
物語の内容と私の経験は、少し設定が合っているところもありますが、ストーリーといたしましては、まるっきりのフィクションです。
ですが作品に、なにかの想いを感じてくださいましたのなら、大変嬉しいです。
暑い中、書いた甲斐があったというものです。
とりとめもなく書いてしまいましたが、この■あとがき■というモノは、書き間違いをしたのではない言いたかったのと、後日談を残したかったのと、それとカクヨムにて公開中の『秋の蝉』と『新規に書く方が楽なのに……』も
■あとがき■まで読んでいただき、大変ありがとうございました!
武蔵野にはセミが多い 亜逢 愛 @aaiai
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