姫がヤバい

なんといっても、ヒロインのイカれ具合が最高です。とはいえ、ヒロインはとてもいい子で、裏表のない、素直な性格です。でも、主人公はたまに、彼女を見て震えます。ヤンデレではありません。多分。

基本的に、主人公たちがしっかりしているので、ストレスなく読み進められます。──なんでこうしないんだ! とか、なんでそうした!? があまりないような印象を受けました。

設定も丁寧に作り込まれているため、少しでも疑問に思うところは、そのほとんどが分かるようになっています。フラグや伏線の回収を先伸ばしにすることもほとんどないため、話が分かりやすいです。

また、終始、コミカルな調子で進んでいくため、ときには、クスッと笑ってしまうことも。時折、重めのシリアスもあるので、刺激も感じられます。

特徴的な側面として、魔法発動の際に、科学や銃を扱う面があり、設定が詳細に考えられています。知識がなくても、雰囲気は伝わってくるので、身構える必要はありません。

魔法内での科学的な設定が好き、強いヒロインが好き、賢い主人公が好きな人たちにおすすめです。