第2話 酒粕クラッカー
ご好評いただきまして第二弾。今度は甘くないものにしましょうか。
応援してくださったみなさま、ありがとうございます♪
酒粕クラッカー。だいぶ昔に某番組で取り上げられていたレシピをちょいといじりまして、酒粕増量で作ってます。
「酒粕が苦手」という方にも、何もいわずに食べさせたら「チーズクラッカー? すごく美味しい!」とベタ誉めされるアイテムです。一口食べると酒好きは大抵叫びます。
「ビール飲みてぇー!」
これも最後は奪い合い確定♪
【材料A】
酒粕 30g
小麦粉 100g
塩 小さじ半分
食用油 大さじ2
【材料B】
水 大さじ1+小さじ1
酢 小さじ半分
まず【材料A】を1つのボウルに入れ、そぼろ状になるまで混ぜます。
ある程度ガシガシと捏ねたら、両掌で軽くこすり合わせる感じにすると、米粒より細かいそぼろ状になるかな。それを全体的にパラパラ混ぜると、味が均等になってくれます。
そこに【材料B】を投入。できるだけ捏ねないように混ぜてひとまとめにします。
あ、酸味の強い酒粕を使う場合、酢は入れなくて大丈夫です。まとまらなければ、ちょっとずつ水を足してくださいませ。いっぱい入れるとベタベタになって収拾がつかなくなります……。
こうしてできた生地を薄く伸ばして適当に切り、160度に余熱したオーブンで20~30分焼けば出来上がり。
3~5mm厚にして細切りスティック状にする方もいますが、私は1~2mm厚に伸ばして1×3cmくらいの長方形に切り分け、サックサクに仕上げるのが好み。ただ焦げやすいのが難点ですね。
ちなみに、こいつも弱火フライパンで焼けます。生地が反るからフライ返しで押さえてあげてくださいね~。
ね、一見簡単でしょ? 粉もふるわなければ生地を寝かす必要もありません。焦げやすいので焼いている最中は油断できませんが、作り始めてから大変なのはそのくらいかな。
はい、ここからが問題です。こいつ、作るのは簡単ですが、シンプルなだけに素材の味が良くないと美味しくないのですよ……。
私の場合、小麦粉はそのへんのスーパーで簡単に買える大手メーカーさんのものを使っています。
その日の気分によって、薄力粉にするか強力粉にするかはたまたミックスか……は使い分けています。小麦の風味やうまみを感じたければ強力粉、口当たりの軽さを求めるなら薄力粉、ちょいとザクッとさせたければ中力粉か強力薄力ミックスなどなど……こだわりだしたらきりがない。
薄力粉単体で充分美味しいです。でももし他を試してみたいなら、塩が入る分グルテンが出やすいので、強力粉単体よりも強力:薄力を1:1で混ぜてあげたほうがいいかも。強力粉単体だと硬くなりがちです。
食用油。これも普通のサラダ油でOKですが、いろんな種類がありますよね。
一般的な菜種油やヒマワリ油はクセがなく美味しいけれど、胃もたれしがち。オリーブ油はあっさり美味しいけれど、オリーブが苦手な人は気になるだろうなぁと思うくらいの薄い香りが残ります。太白ごま油はクセも胃もたれもなく最高だけど値段が高い! などなど……。
まだ「これが一番!」と太鼓判を押せる油はありませんが、焙煎ごま油はその香ばしさがクラッカーの美味しさを引き立ててくれてかなり美味でした。って、『【実験シリーズ】搾る』で書いた自作のごま油使っちゃったから市販のものより浅煎りでしたが……。
ごまとクラッカーの相性は間違いなく良いので、市販の深煎りなごま油もたぶん美味しいと思います♪
塩。使いやすいのは岩塩ですが、ナトリウムだけじゃなくてマグネシウムも採りたいんじゃあ! というなら海水塩がいいですね。産地までこだわりだしたらきりがない……。
そして主役の酒粕。これがイマイチだと、他の材料が良くてもやっぱりイマイチな仕上がりになる恐ろしい材料です。
ありがたいことに仕事柄、全国いろんな地域に出張させていただいている身。冬の出張先では、時間があればスーパーや酒蔵にお邪魔して、その地域の蔵の酒粕を仕入れて帰っては甘酒やクラッカーにして食しています。
それで今のところ、抜群に美味しい! と思っているのは、広島の賀茂鶴さん。酸味の強い粕ではないけれど、ここの粕なら酢は要らないです。
賀茂鶴さんの酒粕は、時期になると楽天さんでも扱うので、購入しやすいです。味は保証します。強いて言えば、4kg単位でしか買えないのが難点かな。
使い切れない分は冷凍すれば1年大丈夫なので、試してみたい方は挑戦してみてくださいな♪
もちろん、お好みの酒粕があればそれが一番だと思います。
あー、思いのほか長くなってしまった……。
おつきあいいただき、ありがとうございました♪
第三弾、できるかなぁ……。
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