閻魔の書　地獄の王へ至るための地獄の条件付き契約の書

弱かったから蜥蜴の尻尾にされた少年が、死の間際に足掻いた結果に得られたスキルは未知で規格外な物だった……という感じの始まり方。

弱かったから望んでいても選べなかった未来を、得られたスキルによって成長を自覚し、希望していると明確な意思表示が出来るまでに成長していくさまが面白い。

レベルがあるゲーム風な世界観の中で、主人公が得られた能力は地獄に関するものであり、純和風。絵師によるけど漫画化しても名作になりそう(^^)b

文章や表現などに少々違和感のある箇所があったりしますが、それを補って余りあるくらいに物語が面白いので、誤字やら文法にうるさい人でなければ、さして気にせずに楽しめると思います。

もっと強い人達が上にいる設定だし、まだ序盤のせいか題名ほど俺ツエー感はあまり感じられず、どちらかと言うと正統派の成長譚を足掻きながら進む主人公の進化と、弱い振りしていても実は強いという隠れヒーローの要素が楽しい傑作だと思いますので、とりあえず読んでみるのがおススメ(`･ω･´)b