失うものが大きければ、人はなんでもやれる

「マッパでマッハ」の続編ですな。
え? そんなタイトルの小説ないって?
「午前三時の小さな冒険」ともいうかもしれません。
でも、わたくしのなかの正式タイトルは「マッパでマッハ」です。
タイトルとして秀逸です。

というわけで、今回もひっどい姿でひっどい場所にひっどい体勢で
放り込まれました。
で、邪魔してくるものどものをちぎっては投げ
水着をはいではボロにし、
帰宅ミッションを遂行するのです。
人間、追い詰められるととんでもない力を発揮します。
この主人公が特別なのかもしれませんけれど。
人間の能力を超えて、走ります。ダッシュです。
相棒はビーチサンダル。ぺたんぺたんと足の裏を叩いてきます。
それでも愛らしいやつです。

本作を読んでおけば、ひっどい姿でひっどい場所にひっどい体勢で
放り込まれても大丈夫。イメトレができていますから。

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