緻密に練られたストーリア

斬新かつ難しい設定を、細部まで彩られた筆運びで鮮やかに描いています。

第一話の時点で世界の概要をあらかた理解できるようになっており、そしてスピード感のある戦闘も楽しめる。文句無しです。

また、節々から作者の持つセンスが溢れ出し、見る者を魅了します。
主人公の能力(エピソード)名は「赤ずきん」——しかしそれは「狼としての力」を行使するもの。こういう感覚、私は大好きです。

さらにそういった力を使う者たちを「エピソーダー」と呼ぶところも良い。端的に表現された言葉だからこそ力強さがあり、ダークファンタジー的な重みが感じられます。

こだわりのある作品を見たい方に是非とも勧めたいですね。