うつは心の病気です。専門医に相談しよう!
- ★★★ Excellent!!!
作品を読み終わり、私も身に覚えのあることなればとレビューを書いていたら、いつの間にか自分語りになったしまったので、それならとそちらに寄せて勢いで書いてしまいました。なので、最初に陳謝します。ごめんなさい。
さて、私も40歳でメンタルクリニックにかかりました。
私は分かりませんでしたが、当時の上司からは直ぐに医務室に行くように言われ(私の顔を見たときに、メンタル面で異常を感じたらしく)、そこで上司と一緒に面接をした結果(正式には、後日産業医の診断をもって)、メンタルクリニックに行くことになりました。
思い返すと当時は会社でもオフでも、責任ある立場に着いていたことで、始終気持ち休まることない毎日を、誰かにせかされるような気持ちの中で過ごしていました。
そのためか度々、家族に理不尽な感情をぶつけることもあったようです。
結果、会社を6ヶ月休みました。その間、今考えるとゾッとする行動も度々ありましたが、妻や子供達、そして遠方から訪ねてくれた両親のおかげで、穏やかに過ごすことが出来ました。
その後、職場に復職しました。復職前に2ヶ月間、県の復職施設でリハビリを行いました。復職先の上司は異なる方で、申し送りはしていましたが、復職先での実務に直ぐに戻ることも出来ず、1年間は苛立ちと、不安が続く毎日でした。
1年後、別部署に異動していた元上司の部署に異動となり、上司の配慮もあり、少しづつですが元の調子に戻っていきました。
メンタルクリニックには、結果10年通いました。薬が切れた時の症状が辛いため(いわゆる薬の副作用ですが)、主治医と相談して、メンタル面は安定していたことから減薬を行うこととなりました。1年かかりましたが現在は薬を飲まない生活を送っています。
この10年で父を失いましたが、病気をしたおかげで途絶えていた父との思い出を作ることができました。病気のおかげで、幸いにも子供達の成長を真近で見ることが出来ました。その子供たちも手が放れてしまいましたが、そのおかげで妻と二度目の恋愛を楽しんでいます。
病気になったことは不幸だったかもしれませんが、おかげで今まで見落としていた幸せに気付くことが出来ました。
メンタルを患ってしまっても、恥じることはありません。それは一生懸命に何かに立ち向かい過ぎてしまったため、心が疲弊してしまっただけなのだから。
そして疲弊していたのであれば、解決する方法もあるということを忘れないで欲しいです。
先ずは専門医に相談しましょう!