社畜男はB人お姉さんに助けられて――

作者 櫻井 春輝

読むと心洗われる、素敵な作品なのだよ!

  • ★★★ Excellent!!!

カクヨムに偶然飛ばされて半月。

活字を読む楽しさを急速に思い出しつつも、幾つかのお気に入りの新作待ちに少々暇を持て余していた頃。

活字を頭が欲していることに無視を決め込むことも出来ず、トップページに並ぶ数多のタイトルに「次は未踏のジャンルにしよう!」と決めながらも、どうすればいいのか分からずウロウロしてた私に飛び込んできたのは「書籍化」と「B人お姉さん」の文字。

後半の意味は不明だが、書籍化されたのなら面白いに違いない!と読み始めました。

なるほど。ブラック会社に勤める主人公と、ホワイト会社の年上美人女社長との、料理が紡ぐあまーい日常を描いた作品なのか...

...と思って読み進めていた。いたんだけど、なんだか気付いたら自分の過去を色々と思い出しながら夢中になって読んでいた。

ああ、そういえば自分の伴侶も昔は(今もか?)ポンコツだったなあとか、私の作った料理を美味しそうに喜んで食べていたんだよなあ、なんて思い出しながら、2人に若かりし頃の自分たちを無意識に重ねていた。

主人公の後輩達のストーリーには、いつの間にか自分の中から失ってしまったキラキラしたものを思い出し、なんだか切なくもなってしまった。

さらにコミカルに話が進むものだから、楽しくてついつい次へ次へと夢中になっていました。

人生とは穏やかな時ばかりでは無いことを知り、その荒波の先には自分で塗り替えることも可能な新しい景色が待っていることを知ってしまった初老の私にとって、若い主人公達がどんな未来を紡ぐのか興味が止まりません。

ああ、いいな。

主人公達のキラキラした日常に、羨ましく、心洗われ、気持ちが揺さぶられた作品でした。

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