第33話 本番
A「どーもー、よろしくお願いしますー。」
B「よろしくですー。」
A「はい、ということでね、ワイら今こうして漫才してるんですけども、今日起きたらベッドの上だったんですよねそれが。」
B「おいおいどないんなってんねん。いきなりすぎてお客さん引いとるやないか。何があったんや。」
A「それがね、もう一大事で。昨日の夜なんですけも。」
B「どないした、事故にでもあったんか?」
A「昨日かつ丼を30杯食べて腹壊しまして。」
B「どゆことやねんそれ。牡蠣以外でその壊し方せえへんで。」
A「そんな感じでワイらの面白エピソードを今日はね皆さんにお話しできたらと思てます~。」
B「ワイ『ら』にすんな、どう考えてもお前だけやろがい。というか体つきみて俺が30杯もかつ丼食えるわけないやん。ねえお客さん?」
A「でも案外、大食いの人は細見だったりするんやで?」
B「いや確かにそれはそうやけど。」
A「まあ、ワイは見た目通り小食なんですけども。」
B「おいどこがや、360°どの角度から見ても大食いやないか。体になに詰まってんねん。」
A「ダイナマイト。」
B「ダイナマイトォォ!?西部警察か何かか!!!!?」
A「もー騒がしいなあ、自己紹介できひんやん。」
B「そういやそもそも名乗ってなかったな、いやーすんませんね皆さん。では改めて。」
A「どーもー、食いしん坊です。」
B「その、お箸です。」
A.B「二人そろって『僕ら、お笑い芸人目指してますん』」
【ショートショート】「僕ら、お笑い芸人目指してますん。」【一部完】 そこらへんの社会人 @cider_mituo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます