私の運命共同体

須永 光

私の運命共同体


 淡い水色の菓子缶に無造作に入っている大量の写真を、一枚ずつ丁寧に見ていく。


「いまさらやることかよ。まったく」


 ぷしゅ。

 缶ビールのプルタブを引き起こしたあおいがソファで猫背になっている私にかけた声には、呆れの感情がはっきりと浮かんでいた。


「明日だろ、バカじゃねーの。若菜わかな、おまえは昔からそう。いっつもそう」


 私をからかうとき、彼はよく過去のことを掘りさげる。

 大学の時はこうだっただろ。高校はこうだったよな。中学はあれしちゃってさ、というように。よくそこまで覚えていられるものだと感心してしまう。

 普通は女のほうが覚えているものなのに、私はぜんぜん覚えていない。


 小言をぶつけられるのは承知で来た。彼なら、私の写真をたくさん持っていると思ったから。この時間に在宅しているのは彼だけというのは調査済みだ。

 万が一見つかってしまったら、やっかいなことになるのは明白だった。


「しかたないじゃん、自己紹介ビデオの尺があわないんだよ」

「あいつの写真使えよ」

「それでも余ってるのっ」


 語尾をスタッカートにして会話を切りあげ、写真に意識を集中する。

 葵は意外にマメなのだ。むかし撮った写真は、大切に取っておく。歴代の彼女と撮った写真は別れたら捨てるけれど、私と写っているものだけはすべてきちんと取っておいてくれる。

 高校の体育祭で、ビブス姿でバスケットボール片手にシュート体勢に入っている写真と、大学のゼミで卒業旅行にいったときの写真を選んだ。


「ねえ、2枚だけ借りるよ」

「どれ」葵は、かかげた写真に気だるげに目をやった。「……ああ、いいよ。やる」

「え、ちゃんと返すってば」

「やるよ。記念に」

「なんの」

「結婚記念」


 ごくり。喉を鳴らして缶ビールを流し込む葵。持ってけ泥棒、と言わんばかりにひらひら手を振られる。

 バスケの写真は葵が撮ったものだし、卒業旅行には葵もいっしょに写っている。


 思い出の写真なんだから返す。

 いい。

 返す。

 いらない。

 返す。


 ……押し問答のすえ、けっきょく私が折れた。

 たがいにゆずれない部分があると、たいがいは私が先に折れる。私は優しいからだ。葵は優しくない。


 気が強くて、口が達者で、好ききらいが多くて、宵っ張りの朝寝坊で、寝起きは不機嫌で、洗濯物は裏返しで出しがちだし、洗い物はてきとうだからいつも洗い残しがある。

 彼の短所を指折り数えあげて、ようやく悪口が底を尽きてきたころに出てくる「ほんのすこしだけ優しい」という長所のために、私は指を一本だけ折り曲げてやる。


 かばんに写真をしまいこみながら、思わず苦笑いをする。

 結婚式前夜に、何をしているんだろう、私は。


 かつて一緒に住んでいた男のもとに、結婚式で使う写真を選びにきた。

 事実を文章にすると笑ってしまう。

 お世話になった両親に涙ながらに育ててくれた感謝を伝えるのが、結婚前夜の新婦のイメージだったのにな。

 母の仕事の都合で、その感動のセレモニーは前の晩にすませた。父は、ずいぶん前に亡くなっている。


「てっきり、あれかと」


 耳が勝手に、葵のおとしたひとり言を拾う。

 立ち上がって、ダイニングの彼に目をやる。「あれって?」


「わたし、お嫁に行くのやめる! とか言いにきたのかと」

「なにそれ」笑みがこぼれた。「やっぱり、葵と結婚する! って言いだすと思った?」

「マリッジブルーは恐ろしいからな」


 真剣な顔でありえないことを口走る。こういうことを真面目な顔で言っているときは、ぜんぶ嘘。それくらい分かっている。

 葵と結婚する。

 一時期は、真剣に思っていた。葵との結婚生活を、何度も想像した時期があった。



*****




 葵とは小さいころから一緒だった。お互いが、お互いと一緒にいるために生まれてきたんじゃないかと錯覚するほど、一緒だった。


 私の最初の記憶は、葵とのボール遊び。彼が遠慮なく投げたボールが顔面に当たり、痛くて大声で泣いた。すぐに大人たちが飛んできて、私の母は「痛かったでしょう」と顔をなでてくれた。

 彼は彼で、世界でいちばん大好きだという優しい優しいお父さんに叱られて、これまた大声で泣いていた。


 毎日ふたりで遊んだ。あんまりくっついて離れないものだから、あるとき祖母に「あんたらは仲良しやねえ。運命共同体みたい」と言われた。

 ウンメーキョードータイとはなにかたずねると、「死ぬまでいっしょにおる、大切なひと、ってこと」と教えられた。


 ウンメーキョードータイ。葵はそれから、その言葉を好んでよく使った。

 ウンメーキョードータイだからこれは秘密な。ウンメーキョードータイだから、若菜にだけ教えるからな。

 こっそりダンゴムシを冷蔵庫に入れた。

 野良猫が家の庭に現れるのは、おやつの時間。

 俺はピーマンより、ナスが嫌い。

 お父さんはよく、大声で寝言をいう。

 ウンメーキョードータイならではの秘密を沢山教えられ、私もたくさん教えた。


 小学校、中学校も高校も、大学まで一緒。一緒に生きていくために、私たちは生まれてきたんじゃないかと思っていた。

 葵はウンメーキョードータイ。幼馴染でも近所の男の子でもなく、葵という人そのものが、私にとってのウンメーキョードータイ。成長するにしたがって関係性が変化しても、根底にあるものは変わっていない。


 思春期を迎えてから彼の口の悪さは顕著になったけれども、本心からのものではないのは分かっていた。照れ隠しだったり、好意の裏返しだったり。不器用なそれは、いじらしさや可愛らしさすらあった。

 私は私で、つっけんどんな対応を取ることもあった。彼は私の気まぐれの理由を見抜くのが上手かった。「なんかムカつくことあったんだろ」「その顔は、自分が悪くないのに怒られた顔だ」というふうに。


 同じ部屋で過ごしても、彼はたいして変わりもしなかった。

 葵は葵のままで、私は私のまま。

 現状維持の関係は居心地がよく、あたたかな温泉に肩までつかっているようだった。


 この関係がずっと続くものだと思っていた。

 でも私は明日、葵ではない人と結婚する。

 長年一緒に住んだ葵ではなく、別の男のひとと結婚する。


「親父、心配だな」


 葵がぽそりとつぶやいた。明日のことを指しているのは私にも分かった。


「自分じゃなくて、お父さんの心配?」

「俺がヘマしたら、おまえよりウチの親父に注目が集まっちゃうだろ」

「葵がちゃんとしてれば大丈夫でしょうに」

「そりゃそうだけど」


 葵がお父さん思いなのも昔からだ。大好きなお父さんのことをいつも心配していた。その心配のいくばくかを、私にも分けてくれればよかったのだけど。


 菓子缶を元の場所に戻すべく、棚をあける。取り出だしたことがバレないように、気づかれないようにと慎重になっていると、後ろから笑い声が飛んできた。


「そんなとこまで見ねえよ」

「分かんないじゃんっ」

「バレたら面白いな」

「言わないでよ、私が今日ここに来たことっ」

「言わない言わない」


 あーウケる。上ずった声で愉快そうに言って、葵はまた一口、缶ビールを飲んだ。白いのどぼとけが上下する。

 私が来たのがバレたら、彼にもとばっちりが行くのに。なんでそんなに悠然としていられるのか不思議だ。

 角度を確かめてゆっくりと菓子缶を戻す。

 そこで、横に置いてあった紙の束が目についた。


「あ、これ」

「なに」

「なつかしい。取っておいたんだ?」


 掲げてみせる。かるたの取り札に似た、手のひらサイズの紙。両面には、手書きで文字が書いてある。


「ウミガメのスープ」

「ああ」


 捨てるの忘れてた、と葵は興味なさげだった。「おまえ弱かったもんなあ。いっつも俺が勝って、そのたび文句たらたらで」


「よく覚えてるね」

「そりゃあ、大切なアナタとの大切な思い出のひとつ、ですから」


 意味ありげに片眉を動かしているが、それも嘘っぱちなのは見て取れた。



*****



 ウミガメのスープ。そう巷で呼ばれている水平思考ゲームに、ふたりでどハマりしていた時期がある。確か、大学生のころ。


 ある一定の状況をしめす問題文が出され、回答者は出題者にそのシチュエーションについて質問をする。回答者はYESかNOで答えてゆき、真相をつかめたら勝ち、という単純なゲームだが、なかなか奥が深い。


 ある男がレストランに入り、店員に「水をください!」と頼んだところ、その店員は男に銃を突きつけました。すると、男は「ありがとうございました」と言ってレストランを去りました。なぜ?


 男と店員に面識はありますか?―いいえ。

 店員は、男を殺すのが目的で銃を突きつけましたか?―いいえ。

 男の「ありがとう」は、感謝からの言葉ですか?―はい。

 銃を突きつけられることで、男は何か状況が変わったのですか?―はい。

 男が水を欲しがったのは、喉が渇いていたからですか?―いいえ。


 葵はこれが得意だった。問題文を読んだだけで、「男はしゃっくりをしていますか?」と、核心を突く質問を投げかけてくることもあった。

 いっぽうで私は、ひらめくときもあれば、制限時間の5分を越えても分からないこともあった。

 最初は交互に問題を出しあっていたが、そのうちネットに転がっている問題はあらかた解いてしまって、自分たちで問題を作りはじめた。


「久々だなあ。覚えてる?」

「なんとなく。……早く帰れよ。帰ってくるだろ」

「まだ平気」

「どこから出てくるんだ、その自信は」

「同じ職場だもん、だいたい分かる」


 早く退散しないと、という思いより、なつかしさが勝った。

 束ねられたカードをめくり、私の字で書いてある問題をさぐりあてて音読する。


「『女は男のために夕食を腕によりをかけて作った。しかし、帰宅した男は怒りだし、女は泣きだした。なぜ?』」


 三年以上前に出した問題を覚えているかな。チラリと葵をうかがう。

 琥珀色をたたえた瞳と目が合った。彼は表情をすこしも変えず、口をひらく。


「男と女は顔見知り?」

「いいえ」

「女は善意で料理を作った?」

「はい」

「料理は、食べても差しつかえないもの?」

「はい」

「女が泣きだしたのは、怒られて悲しいから?」

「いいえ」

「男は、夕飯を作った行為に対して怒った?」

「はい」

「女は男のストーカー?」

「いいえ」


 質問のラリーが続く。

 考えているときの葵の顔は、美しいと思う。

 表情をいっさい変えないのに、琥珀色の奥で、明晰な頭脳はフル回転を続けている。なんにも考えてないですよ、と言わんばかりの澄ました顔をしながらも、ずばりと本質を突く。そのギャップに見惚れたことは一度だけじゃない。


 ガキ大将のくせに成績も良く、あっさりA判定で大学に受かった葵。D判定から二次試験で逆転ホームランを放ち、まぐれ同然で合格した私。

 同じ遊びをして、同じ学び舎で学んだのに、なんでこうも違うんだろう。一緒に生きてゆくために生まれてきたウンメーキョードータイなら、頭の出来も一緒でしかるべきではないか。

 同じ料理を食べつつ、向かいに座る葵を盗み見て思ったことを思いだした。葵の焼く餃子は焼き加減が絶妙で、私の大好物だった。


 いっとき、葵との埋められない差を感じ、彼を避けた時期があった。同じところに住んでいるのに自分を避ける私を、葵は別に怒らなかった。

 先に寝て先に起き、勝手に部屋を出ていく私を、思春期の娘を見守る父親のように、葵はそっとしておいた。そういうところで発揮される優しさが、よけいに私の心にしみて、自己嫌悪がつのっていった。

 自己嫌悪でどうしようもなくなった日にかぎって、帰宅すると食卓にラップをかけた餃子が置いてあったこともある。こういう人と結婚したい。切に思った。


 私の勝手な反抗期は、父が事故で亡くなったのをきっかけに終わった。葬儀で泣きじゃくる私の肩を、葵がそっと抱いてくれた。

 頬につたうひとすじの涙を流れるがまま、私の肩をそっと掴む彼の手に救われた。

 彼の涙を、顔を、美しいとも思った。


「女は、本来は男の家に来ちゃいけない人?」

「まあ、はい、かなあ」

「勝手に家に入った?」

「はい」

「合鍵を持っている?」

「はい」

「夕飯を作った女と、泣き出した女は同一人物ですか」

「……いいえ」

「夕飯を作った女は、男と血縁関係はありますか」

「はい」

「親子ですか」

「はい」

「泣き出した女は、男の妻ですか」

「はい」


 あー、と、思考をまとめるために葵は頬杖をついた。


「夕飯を作ったのは男の母親で、合鍵を貰っていたが、むやみに来るなと何度も言われていた。だが、勝手に入ってきて夕飯を作ったから男は怒った。嫁姑関係が上手くいっておらず、何度言っても勝手に家に入ってくる義理の母が嫌になり、男の妻は泣き出した」

「正解」


 称賛の拍手を送る。葵は、ふー、と息をついた。

 ひと仕事終えました、という感じのその仕草が、おっさんくさい。


「こうならないといいな」

「え、私が?」

「そう」

「大丈夫だよ、多分」

「多分かよ」


 ふは、と息を漏らし、眉を下げて仕方なさそうに笑う姿が愛おしい。

 どんな関係性であっても、この先も私は葵と関わり続けるだろうし、この先も彼は私の大切な人のひとりだ。


 葵がこの先どんな人と付き合い、どんな人と結婚しても、私と葵は変わらない。

 ふたり、肩を寄せ合って眠りこけた日。手をつないだまま昼寝をした日。二人きりで行った花火大会。卒業旅行の夜、なんとなく飲み会を抜けだして歩いた海岸線。


 こんなに分かりあえる人はいないと思ってすがったこともある。こんなに分からずやだなんて思わなかったと言葉にしてぶつけたこともある。

 それでも、真木まき若菜という人間を一番理解してくれていたのは、彼だ。

 あした結婚するあの人でもなく、私を生んでくれた母でもなく、私を大切に育ててくれた父でもなく、葵こそが、私のウンメーキョードータイだった。



 私、結婚するの、やめる。葵と結婚する。



 口を開けばそんなことを――かつて本気でいだいていた夢を口走ってしまいそうで、頭をちいさく振った。


「そろそろ帰るね」


 紙の束を棚にしまい、なんともないのを装って明るく告げる。

 おお、と返ってきた返事がいつもどおりの声音で、それに私はひどく安心し、ひどくがっかりもした。


「若菜」

「なに」

「問題です」

「え?」


 葵を振りかえる。琥珀色の瞳が、まっすぐこちらを向いている。どこか楽しげで、何かをたくらんでいる、小さいころから変わらない瞳。私がだいすきな色。


「『男は、開始時間から大幅に遅れて会場に入ってきた。謝りもせず、コソコソするどころか堂々と背筋を伸ばし、女まで連れている。しかし、参加者は笑顔で彼らを迎えた。なぜ?』」

「……参加者は、男に対して笑顔を向けた?」

「はい」

「男は良いことをしたから遅刻した?」

「いいえ」

「悪いことをして遅刻した?」

「いいえ」

「笑顔で迎えたのは、良いことをしたから?」

「はい」

「男と女は顔見知り?」

「はい」

「遅れて来たのは男のせい?」

「いいえ」

「女のせい?」

「いいえ。……はい、タイムアップ。答え合わせはまた後日」


 帰れ帰れ、と手を振られる。壁掛け時計を見あげた。

 やばい。そろそろ、タイムリミットだ。

 問題が気になるけれど、鉢合わせになるのはダメだ。急いで玄関に向かう。忘れ物はないかを確認する。

 葵は玄関まで見送りに来てくれた。缶ビール片手に。


「そんなんで明日起きれる?  ぜったい寝坊しないでよ」

「だいじょーぶだいじょーぶ」


 へらへら笑っている。緊張感というものがない。

 不意におかしくなって、口角があがる。一緒に住んでいたころも、こんなやりとりを何度もした。

 そんなんで大丈夫?

 だいじょーぶ、だいじょーぶ。

 へらへら笑っているときは、たいてい大丈夫だった。


「じゃあ、ばいばい」

「おー」


 私が出ていったときと、まるっきり同じやり取りを交わした。

 静かにドアを閉めたとたん、葵が恋しくなって、もう一度ドアをあけたい衝動にかられた。




*****



 当日は、晴天。私の日ごろの行いが良いからだろう。

 式場に「明石家・真木家」と表記があるのを見て、今日が本番なのだと実感した。

 ウェディングドレス姿の私を見て、母は涙を零した。悠太は、何度も私が試着しているのを見ていたのに「綺麗だよ」と泣きそうな声で言ってくれた。

 息つくひまもなく、打ち合わせの通りにことが進められていく。リハーサルと写真撮影を終えると、あっという間に本番となった。

 彼が先に、式場に入っていく。荘厳なオルガンの音色と、参列した人々の拍手が聞こえてくる。


 もうすぐ私が、あの空間に。

 リハーサルを重ねたのに、緊張してくる。


『新郎、悠太さんのご入場でした』

「ねえ」

「んー?」

「落とさないでよ、お父さんの写真」

「落とさねーよ。……母さん、あのあとすぐ帰ってきたぞ。マジでギリギリだったな」

「良かった。さすがに気まずいじゃん、会ったら」

「前の日に産んでくれてありがとうって言ってボロ泣きしてりゃあな」

「……昨日の問題さ」

「なに」

「男以外に登場人物はいる?」

「はい」


『続きまして、新婦、若菜さんのご入場です』


「結婚式?」

「はい」

「男は、女の家族?」

「……はい」


『早くに亡くなられたお父様の代わりにバージンロードを若菜さんと歩むのは、双子の弟の葵さんです』


「男は、女とバージンロードを一緒に歩くから、時間に遅れて会場に現れた?」


 扉が開く。

 会場に響き渡る「アメイジング・グレイス」が、私たちを迎える。

 ゆっくりと、揃って一礼をした。


 ――正解。


 私にだけ聞こえた、いたずらっ子のような幼さをはらんだ葵のささやき声は、鳴りだした拍手の波に包まれ、かき消えていった。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

私の運命共同体 須永 光 @sunasunaga

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ