見たくないのに見てしまう。惨い、耽美な描写。

作中で、子猫が切り裂かれます。
一度読んで、嫌な気分になります。
けれど何か作品の中に忘れていたような気がして、どうしても我慢ならなくて、もう一度読みます。
また嫌な気分になります。
けれども、また気になって、見落としを探すために三度読みました。

ヒントのような不思議な感覚に触れたような気がしますが、結局、探し物は見つかりませんでした。
嫌な気分は、まだ残ります。

ただ一つ分かったのは、凄惨な、雪のように体温のない描写にも関わらず、美しい。
ただ残酷な話を三度も読めませんので、作品の美しさ、言葉のセンスは間違いないです。

でも何かまだ読み逃している気がします。
うーん……四回目を読むかも……(笑)