朝はパン派かどうか聞いたら、豚骨ラーメンって返答されるくらい予測不可能

これは笑わざるを得ない。いや、笑うべきネタではないのにどうしても笑ってしまう自分が許せないと書いたほうが正確でしょうか。面白かったです。最初にレイミを確認して『完全に死んでる』と書かれてあったのを見て、酒に酔って寝てるのかなと思ったのですが、言葉通りの意味だったのに驚きました。というのも、ここまでコメディタッチで描かれてるのに本当に死んでたなんて思わないじゃないですか! ともかく、もう前半から小説の方に自分の読書の主導権を握られたので、「ああ、これは普通に読んじゃいけないやつだ」と思って、そのまま小説自体に引きずられる形で読み進めました。むしろこれがよかったんでしょうね。その後のさらなるぶっ飛び展開と、やっぱりそれには動じない語り手がいい感じにシュールさを出していてよかったです。オチの着地点も予想の斜め上で、この作品らしさが上手く演出されていたのではないでしょうか。