彼は空へと飛び立つ。私は彼を、空の果てまでだって追うだろう。

自主企画『雪を溶く熱』、
「しんしんと降る雪の晩。美冬の元に突然、疎遠になっていた幼馴染、秋人が訪れた。秋人は地元を離れることを告げると、立ち去った。翌朝、美冬は離れた所で秋人の旅立ちを見送る。」という大まかなプロットの元、書かれた作品。

口から出た本心は、棘を持ち、受け止めた人の心をそっと傷つける。
しかし、言葉だけではありません。その人にとって、大切なものは人それぞれですから。
秋人にとっての、美冬にとっての大切なことが何なのか。
それがこの文章にコンパクトにまとまっています。

あなたはどちら側につきますか?
僕は断然、美冬派につきます。
朝起きた後の、あの得も言われぬ喪失感。胸が締め付けられました。。。

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