【読者への挑戦】
それは、作者と読者のフェアな知能戦。
物語の探偵役が犯人を特定する前に物語を止め、読者に対して『誰が犯人か』を問う問題のこと。
出題される前には、『誰が犯人か』を特定出来る情報は開示されていなければならない。
その情報を必要なもの不必要なもの、それらを精査するのは読者の自由。
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ミステリー好きなら避けては通れない、
作中の探偵との力比べ!
作中の犯人との追跡劇!!
作者本人との真っ向対決!!!
まぁまずは手始めに第一章。
ルールの把握と登場人物紹介も兼ねて、
軽い気持ちでこの挑戦を受けてみませんか?
舞台は宇宙!
13人の個性溢れるメンバー!
ゲームマスターは宇宙人!!
この漆黒の宇宙に阻まれた宇宙戦艦で起きる殺人事件が、普通の殺人事件であるはずもなく──!!
挑戦した者だけがたどり着ける秘密の景色、
『真相』という名の絶景、見てみませんか?
目が覚めたら、いきなり宇宙戦艦の中。周りには見知らぬ男女。
そこへ現れたのはなんと宇宙人。
しかも宇宙人たちは、ミステリー風味のデスゲームへの参加を強制してくる――
とまあ、一見ありきたりなデスゲーム作品に見えるでしょう。
ところがどっこい。こちらの作品はそんじょそこらのデスゲームとはわけが違います。
まず作者様はロマンをよく理解してらっしゃる。
重力制御装置!ビームガン!ワープ!広大な宇宙空間!
宇宙系SFの醍醐味と言うべき要素が、序盤からしっかり前面に出されています。
その上で、デスゲームのあるあるもしっかり踏襲しています。
特に作者様の過去作同様、登場人物たちのギスギス描写には光るものがあります。
そして最後に、しっかりミステリーとして練り上げられた謎の数々!
当然ネタバレなので詳しくは言えませんが、僕は謎に真剣に挑戦した上で、「マジかー!」と言わされました。
しかしSFを絡めた理不尽な謎ではなく、丁寧に伏線が散りばめられ、確かに納得を与えてくれる形に仕上がっています。
SFとデスゲームとミステリー、三つのジャンルが絶妙なバランスでブレンドされた珠玉の作品。
皆様もぜひ、挑戦してみてはいかがでしょうか!