自由に生きたいと願う俺の冒険譚は『ユーザーのたかし君』に乱される

「16歳から冒険者になれる」──そのときをずっと待ちわびていた少年ルーベンは『冒険者の儀』に参加すべく教会へ向かう。
教会で行われるのは、冒険者になる少年少女にそれぞれ『神の導き』というスキルが授与されるという儀式で、その力は冒険者に取り憑いた『神』によってスキル習得や能力の割り振りなどが都合良く行わたり、迷える冒険者たちのガイド的役割を担う便利なシステムで、遅刻したルーベンにもその力が付与されるのだが……、あれ？　攻撃力以外のステータスが上がってないんですけど！？

というのもルーベンたちが生きる世界は「オートプレイが有能」であることが売りのスマホRPG『OPクエスト』の中で扱われる舞台だったから！
つまりこの世界では『神』＝『ゲームのユーザー』で、ルーベンの能力の異常は、ゲームをプレイす…続きを読む