神様の願いを叶えて世界最強!! ~職業無職を極めて天下無双する~

作者 波 七海

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Good!

 異世界転生、最強職のテンプレートのようなものがあるとしても、話の流れ、舞台装置のような、想像しやすいための工夫として使っているだけで、有り触れたという言葉からは無縁の作品であると思います。

 テンプレートのような異世界転生には、ステータスと称して数字が出てくる事が多いように感じますが、それが一切なく、描写のみで強さを表現している点など、流石だと感じる事、度々です。分かり易くするために陳腐な手段に頼らず、噛み砕いて分かり易くしていると感じさせられました。

 書いていて楽しい事と、読んでいて面白い事は往々にして乖離してしまうものですが、それが一致した希有な物語である事は間違いありません。

★★ Very Good!!

良かった点

①一つ一つの設定
 物事それぞれに設定を込めており、よくある「異世界転生して神様チートだひゃっほい!」とは一線を引いています。後述しますが、それが良い方向にも悪い方向にも生きてくるので、塩梅と匙加減を調節するとさらに良作になると思います。

②ステータスに頼らない
 私の好みの問題で恐縮ですが、異世界モノで「ステータス!」とか出てきた瞬間に読むのを止めるんです。その数字が役に立った事例を知りませんし、文字数稼ぎにしか見えないからです。
 御作では職業的な区分けは厳密にされていますが、力の数値がどうこう~といった余分なものをそぎ落としており、好感が持てました。

気になった点

①過ぎたるは及ばざるがごとし
 目を引いたのはパロネタでしょうか。
 あれがはいるとその都度現実に戻るので、読書の阻害になるかなと感じました。万人に理解されやすい反面、没入感を妨げるので多用はしないほうがよろしいかと思います。

②人物名
 多いです。個人的に、10万字の小説で読者の心に印象付けられる登場人物は、5人くらいかなと思っています。
 ○○所属の××だ。○○は△△という経歴で~。
 上記の描写が散見されましたが、読者の印象により残るのは、○○さんのエピソードなり癖であったり、行動の美学かと。
 例)貴族生まれのAは必ず毎日大衆食堂に行く。そこの空気を気に入っているのもあるが、何より自分が子悪党になった気分を味わえるからだ。
「軽いの頼むわ」
 だからいつも下品な注文の仕方をあえてし、貴族社会の生真面目さを拭おうとするのだった。

 即興で書いてみましたが、Aという人物の掘り下げのとっかかりにはなるでしょうか? 
 脱線しましたが、名称の羅列は読者にとって優しくない とうことを言いたかったのです。

③これを言うとだいなしかな?
 →FFT+FE
 邪推です。ごめんなさいね。
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★★★ Excellent!!!

世界観がとにかくしっかりしています。ありがちななろう系とは一線を画した転生もの。最初はよくあるあれか、と思わせて、かなりしっかりしています。
伏線の張り方も功名で、多分こうかな? と感の良い人はわかるかもしれないけど、その明かし方が実に巧妙で、しっかりと後に効いてくる味わいがステキ。
なにはともあれ、まだ一章の終わりまでしか見てませんがとても続きが気になる名作です。みなさまもぜひご一読くださいませ!

★★★ Excellent!!!

ストーリーの純粋な面白さだけでなく、世界観の作り込み具合が他の作品よりも凝っていると思う。世界観楽しみたい人にオススメの作品です。
主人公がこれから新たな局面へと移るのだが、世界にどんな変革をもたらすかが気になるところです。とりあえず早く続きが読みたくてうずうずして毎日過ごしてます。

★★★ Excellent!!!

これは誰もが楽しめるであろう異世界転生物語。

想像がしやすいように表現がしっかりしていて、また主人公の語りが若干第三者目線ということもあり物語に入りやすい。それぞれのキャラクターの個性もしっかり出ていて面白い。

一章を読み終わっての感想ですがこれからもちょくちょくお邪魔します。

#RTした人の小説を読みに行く、より翠恋暁でした。

★★★ Excellent!!!

まだ途中ではありますが、設定がしっかり出来ている印象が強い作品です。

職業物であるとは思いますが、その世界観の職業の概念がしっかりとしていると思いました。描写もしっかりしており、読みやすいです。

途中、人語を話す〇〇がいたりして意外性もあります。気になる方は是非ご覧下さい(^^)