近くば寄って目にも見よ

本作はトゥア・ハーデ・ダナーンという架空の世界を舞台に、怪物や魔神の勢力と戦う闇祓いの少年の活躍を描いた物語です。
タイトルであるゲイザーからは、ファンタジーの世界では割りと定番な一つ目で宙に浮いた化け物が連想されますが、本作ではgaze(じっと見る)の見守るという意味合いが強いようで、光と闇の狭間で命を見守る存在となっています。

昨今のファンタジーとは少し趣が異なり、異世界転移やチートなどはなく、昔ながらのハイファンタジーの流れを汲む作品です。
また、文体は落ち着いており、各篇ともに読みやすい長さにまとめられており、すらすらと読み進めていくことが出来ると思います。
さあ、あなたもゲイザーの世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。

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