第2話異世界転生②

異世界転生!?


ラノベや漫画での定番の?


「そう、定番の異世界転生よ!」


「俺の心の中読まれてんの?」


さすが女神心の中まで見えるのか


「いえ?今のはたまたまよ?」


「は?」


たまたまかよ!


「異世界転生の事を言ったらね大体皆同じ反応するからね最早分かってると言っても過言では無いわ!」


「いや過言だわ」


俺の中の女神像が若干崩壊しつつあるんだが…


「まぁまず説明よね!行くかどうかはそこで決めてちょうだい!」


「おなしゃす…」


俺は迂闊だった…


まさかこの後2時間も話されるなんて…


「まずはそうね…なぜこの星が生まれたから始めましょうか…!」


「は?ちょおいまてよ!」


そんな制止も虚しく女神はその星の歴史を話し始めた


「……って事よ!…てっ…何グッたりしてるのよ!」


「そりゃあんだけ長い間よく分からないことまくし立てられたら疲れるよ…」


俺にも限界がある


「頼むから簡単に話してくれ…」


「むぅ…仕方ないわね簡単に現状を説明するわ」


やっとか…


「まずはそうね…ヴォルク王国について話そうかしら」


「ヴォルク王国とはねかつては大陸の4分の2程の領土を有してた大国なの」


ほほう


「軍は世界クラスに強かった…けど内側がボロボロだったの」


お?


「内部崩壊ってやつかな?ヴォルク王国は当時の国王ヴェルマーレ12世によってズタボロにされたわ」


「その混乱に乗じて唯一のライバル国フォルケメット帝国が反撃を開始したの」


「内側から崩壊してた王国にとっては致命傷(だったわ」


なんか 燃えてきたぞこの展開!


まさに男のロマンを詰め込んだ様な展開じゃないか!


「それで!王国はどうなったんだ?」


「王国はね戦争の講和条件としてね

①帝国領の返還

②1億ベルの賠償金の支払い

③ホープランド諸島を99年割譲すること


「これが条件だったの」


「うっわ…言ってることめちゃくちゃじゃん…」


「てかこの世界って通貨の名前ベルなのか?」


「そうよ因みに1億ベルは日本円に変えても変えると1億円よ」


ふむふむ…


でもそれその程度なら大丈夫じゃないか?


国家予算レベルあれば余裕だとおもうが


「なぁ1億ベルってなんか安くないか?とてもそんなヤバそうな国が講和で要求する額じゃないとおもうが」


「王国は戦前から戦中まで大不況に見舞われてたの貴方のいた現実で例えるとそうね…第一次世界大戦後のドイツかしら」


あー…


「なるほど…不況になれは金の価値が低下するそうなれば当然支払いは苦しくなるな」


「まーそゆこと結果的に王国はこの要求を呑んだ結果的に招いたのが王国の崩壊だったって訳」


「それでこれから貴方が飛ばされる時代にもその崩壊の爪痕が大きく残ってる」


「成功する国があれば失敗し国家として機能しなくなる形上の国家もある」


「そんな貴方に今回言ってもらうのは現在王国崩壊後成立した国家 コルク議会制王国よ」


「この国家は崩壊後の国家としては初めて議会制を採用した国家で現在隣国のフォルケントの侵略の危機にあっているわ」


なんかすげぇ胸熱な所に送られるのか…


「貴方にはそんなコルク君を助けるために送り出させるわ」


よりにもよって大変そうな所に…


「送られた後は別に好き勝手に生きて貰って構わないわ」


「そこで第2の人生を歩めるのよ」


もしその世界に行けば第2の人生としてやり直せる…


行かなければ記憶も全て抹消して赤ちゃんに逆戻りか…


「さて…どうするの?」


俺は…


「行きます!行かせてください!」


俺は第2の人生を作り直して今みたいな惨めな人生をやり直す!





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異世界に必要なのは大冒険!? 暁さん @akatsuki1122

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