異世界に必要なのは大冒険!?
暁さん
第1話異世界転生①
「…よし」
そう息づくと俺は玄関のドアを開けた
現在朝の6時
なぜこんな時間に起きたのかと言うと
ズバリ新作ゲームの発売日であるからである
ここら辺は田舎の方なので入荷が遅いためいち早く新作ゲームをプレイしたい俺はわざわざ都会のほうまで出向くことにした
…正直交通費が痛いが
しかしそれでもパッケージ版が欲しかった理由は単純明快 限定版を買うたいからだ
ゲーマーならば好きなゲームの限定版は当然欲しいはずだ
そして俺もその1人だった
転売やフリマアプリなどはあまり好きでは無いのでこれらのものは全て自分で買うようにしている
バスに揺られ 電車に揺られて着いた先は大手ゲーム専門会社GOY
昔からお世話になっているところだ
開店待ちの行列に並び人が多いなと思いつ待つこと30分
「ついに…買えたぞ…!」
俺は新作ゲームを手にしたのであった
気分は最高潮 最高にハイってやつだ!
後は帰宅のみ…だったんだけどなぁ…
帰りのホームに立っていると後ろからいきなり
「おいお前さっきからなにチラチラこっちみてんだよ」
と何故か聞き覚えがあるセリフと共にやってきたのはいかにも強そうなガタイのいいお兄さんでした
「チラチラなんか見てませんよ 誰も貴方の事なんて見てませんよ」
と面倒くさくて適当にあしらったが
どうやら貴方の事なんてという言葉が彼に刺激を与えてしまったようで
彼は1人でヒートアップしまいには
「てめぇマジムカつくんだよいっぺん死んでみて人生1からやりなおしてこいや!」
「ちょっとま…!?」
あいつは俺の事を線路にまで突き落とした
「…!!?」
どうやら当たり所が悪かったらしく俺は首を強打しかもそのタイミングで乗るはずだった電車が来てしまい…
「ここにいる訳ですか…」
「そうですよ?随分と不運な死に方でしたね」
要するに死んだって訳
それで目の前にいるのが女神とやら
異世界転生ものでは必須なやつ
「…それにしても貴方随分と残念な死に方をしたわね」
「は?」
今不運な死に方って言ってなかった?
「おいどういうことだよ!残念な死に方って!?」
俺ホームから落とされて死んだんじゃないのか?
残念と言えば残念なんだが笑われるような死に方はしたか 俺?
そんな事を考えていると女神が
「貴方 ガタイのいいお兄さんに目を付けられてたでしょ?」
「はぁ…まぁそうですけど」
「あの人別の人と貴方勘違いしたのよ」
「…は?」
どういうことだ?
間違えた?一体何を間違えたんだ?
そんな要素一切なかったぞ?
「勘違いしたってどういうことでしょうか」
考えてもキリが無いので聞くしかできない
すると女神は笑いながら
「貴方 近くにいた別のやつと間違えられたのよ 途中から間違えに気づいたけどここまで言って勘違いでした なんて言えないからね」
「おいおいおい…一体全体どうなってるんだ…?」
もう意味が分からない
勘違いして俺に突っかかってきたけど引くにも弾けないからそのまま俺の事を殺したってこと?
「まぁ混乱するのも仕方ないわ
そんな不運な死に方したんだもの!」
もはや煽られてるレベルだろこれ!
「つまり俺はあいつの勘違いで死んだってことなのか?そうなのか!?」
もう正常に考えられる脳なんて残ってない!
「プークスクス!ハァー!貴方やっぱり面白いわ!」
やっぱり煽られてんじゃねぇかクソ!
ん?
待てよ?
やっぱり面白い?
てことはもしかして…
「あんた もしかして俺の生前も見てたのか…?」
「あったりまえじゃない なんてったって私 女神よ?」
「ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛ァ゛!!!」
俺のあんな所やこんな所まで見られてたなんて…
「もう辞めてくれよ…俺の体力はもうゼロだよ…」
女神にも精神攻撃され既に俺はズタボロ
そんな中追い打ちをかけるように女神が
「毎日ベットの上でのソロプレイ楽しかった?」
「ぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
もう視界が真っ暗だ!
「まぁそんなことはさておき…」
そんなことレベルじゃないだろよ…
「貴方には選択肢がある」
「このまま何も無い天界に行き先人たちとのほほんと過ごすか」
「もしくは今までの記憶を抹消してまっさらに生まれ変わるか」
ほうほう
どれも案外悪くない
「それらが嫌というならば…」
ならば…?
「皆1度は憧れる異世界転生よ!」
「なっ なんだってー!?」
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