4月 完結特集号 「出会い」と「別れ」スペシャル

 今月の完結作品特集号は「出会い」と「別れ」をテーマに募集しました。

 4月はちょうどそういうのが多い時期になりますね。


<在る半透明な思い出> 作者様 蒼井どんぐり

「投影する、触れられない、そこに在った思い出」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816927861995766204


記憶を立体映像として保存できるようになった近未来。


公園のベンチに座り佇む男。

彼はARグラスをかけ、彼の見てきた思い出を、いろんな場所に投影し、巡る。

今日、その思い出たちに別れを告げるために。


少し未来では「思い出の在り方」「回想の在り方」にいろんな形が生まれるかもしれない。

そんな思いを物語の形にしてみました。




<桜散り、柳芽吹く> 作者様 大田康湖

「桜の花と共に、一つの世代がこの世を離れる。新たな世代に未来を託して。

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16817330655538873018


 令和5年4月。さくら祭りが行われている東京の隅田公園に来た89歳の横澤康史郎は、義理の甥、高橋周央と妻の椿、周央の娘でマンガ家の橘梨里子と共に園内を巡りながら桜を楽しむ。かつて親戚一同で花見をした思い出の地で、康史郎はもう会えないと思っていた孫、鳥居広希と偶然再会した話を初めて披露する。

 時系列としては『令和4年、おじいさんの贈り物』の続編となる。




<『直し屋』は黒づくめの男を拾う> 作者様 内藤晴人

「ところであんた、何であんな所に落ちてたの?」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16817330655741122903


パットことパトリシアは大陸を渡り歩く『直し屋』を生業としている。

次なる目的地へ向かう途中、彼女は道端に倒れていた黒づくめの男を拾う。

二人の出会いは、失われていた記憶を呼びおこし……。

近未来支離滅裂SFファンタジー。


《注》

別名義広井宇宙(ひろいそら)にて別サイト(なろう・エブリスタ及び個人サイト『駄文館』)に公開していたものに、若干の手直しを加えたものとなります。

(原題『THOUSAND FOURTH』)



<白い花の冠> 作者様 ひなみ

「せめて、その魂だけは永遠であれ」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16817330651719880525


多くの人の死を看取って来た不死・不可視の存在である火檻。

彼はまた今にも消えそうな命と向き合う。



<『塚原先輩は雨の日に』> 作者様 中田祐三

「恋愛しない恋愛小説。僕は畏怖はしても先輩を好きにはならないだろう」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816700426571669448


大学内である意味で有名な先輩と僕は出会い、そして強引に関係をもたれてしまう。

同じ人とは二度としないと公言しているはずの先輩は何度となく僕にちょっかいをかけては雨の日にやってきて…。

心に刻みつけたいと言う先輩に振り回され続け、それでも僕は先輩のことを…。



<逆鏡> 作者様 幽宮影人

「「それが君の選んだ未来なら…」 そう言って微笑んだのは神様でした。」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16817330652751168137


ある日、家の近所の神社に訪れた主人公。目も当てられないほどボロボロで古ぼけた社の中には、真新しい鏡が祀られていたそうだ。主人公はそのアンバランスさに惹かれ鏡へと近寄ってしまった。


それが終わりの始まりだともしらずに――……。




<裏切りお姫様はハッピーエンドをお望みです!~初恋と二度目の恋と初恋と~> 作者様 御都米ライハ

「「アンタの恋愛、必ずハッピーエンドに導いてあげる!」」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816452218273702864


 「恋に困ってる奴はアタシのところに来なさい! 恋愛マスターたるこのアタシが恋の全部を教えてあげるわ!」


 2月8日にやってきた転校生、恋鐘愛は開口一番そう言った。

 転校早々に自己紹介をすっ飛ばして恋愛相談を募集するなんて、ぶっちぎりのやべーやつ。控えめに言って、間違いなく頭のネジが外れてる。

 けれども俺、飯田和治にはそんな恋鐘にさえ頼らなければならないほどに恋に追い詰められていた。

 俺が恋する相手は鹿苑茉莉花。ここらの地域の名家のお嬢様である。そしてそんな彼女に俺は嫌われているのだった。

 だから、恋鐘がどんなにやべーやつだったとしても、俺は俺自身の恋を叶えるためにその手を取った。

 それが忘れられない冬の始まりになると知らずに。




<カウンター> 作者様 R・S・ムスカリ

「若葉の跡に思う。最初の客は、永遠に忘れることはない。」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/1177354054890381441


鍛冶職人見習いのメテウスは、雑用ばかりの日々に飽き飽きしていた。

早く自分の武具を打ってみたい――

そう思うメテウスに、思いがけないチャンスが訪れる。

ある夜の出会い。

工房のカウンターから、彼は鍛冶職人としての第一歩を踏み出した。




<往く人、来る人> 作者様 シンカー・ワン

「別れて出会って」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16817330654877184479


年の瀬の病院での出来事。

祖父の最期を見送った青年のちょっとした心情の話です。



<ただ鴛鴦を羨みて> 作者様 水城洋臣

「戦火に巻き込まれた令嬢と、騎馬民族の王子。その出会いと別れ」

作品はこちら→https://kakuyomu.jp/works/16816700428315103645


 騎馬民族である南匈奴が、部族を率いて後漢王朝に従属した。

 そんな南匈奴の左賢王(第一王子)が、時の権力者である曹操に頼みがあるという。

 彼にはどうしても、もう一度会いたい女性がいた。


 後に三國志の序盤としても知られる建安年間。

 後世に名を残した者たちの、その偉業の影に隠れた物悲しい恋の物語。

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定期刊行誌カクヨム!(旧 週刊カクヨム) とざきとおる @femania

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