第3話

迎えた本番。

前の人がスタートしてついに私の番を迎えた

うちのクラスは2位で来たけど3位とほぼ差がない…。

ここは力をつくすしかない!!



「はいっっ!お願い!」バドンを力強く渡され一気に走り出した 3位と差を離して

1位をおい抜かした その時 私の目には絶対優勝しか見えなかった。

次の人にかかってる、、次の人、、、!!


もう次の人が目の前まで来てる!!

そして「樹くん !お願い!!!」

私は力強くバトンを渡した。


秋葉樹は私の思いを受け止めたかのように ニコっと笑って全速力で突っ走って行った。


その様子を見て 顔が熱くなってきた

きっと疲れてるからだろう…。

でも少し、少しだけ、、

ときめいちゃった、、、、、、。



トータル優勝は出来なかったけど

短距離走もリレーもうちのクラスが

大勝利だった。


でも、それより私は 価値あるものを手にしちゃったんだと思った。


きっとこれから先もずっと宝物になる

大切な思い出を…。



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