第2話

その幼なじみの2人というのは、

俗に言うイケメンでモテモテの藤咲倫也。

スポーツマンで優しいモテ男の秋葉樹。


有村結愛、藤咲倫也、秋葉樹、の3人は

スペックも高く客観的に見れば『 高嶺の花』という感じである。


まぁ、そんな3人の隣に並べることはとても光栄なことだったし毎日楽しく日々を送った。



時が3ヶ月過ぎて私たちは1つ進級した。

6年生になったのだ。

有村結愛と藤咲倫也とはクラスは離れた。しかし、そんな なか あまり交友関係が深いわけでもない秋葉樹とは同じクラスになった。


まぁすぐに新しい友達できるか…。そう思っているうちにすぐに友達ができたし何も問題なく生活が進んでいった。

そんなある日、

御手洗に行こうと席を立った時…

「えぇっ!?秋葉って美織の事が好きなの?!」という友達の沙菜の声が聞こえた

とっさに私は物陰に 隠れてしまった

私は不覚にも少しばかり 『ドキッ♡』としてしまった。 すると、またすぐに

「え!?樹 みおりんの事好きなの?!」と

有村結愛の声も聞こえてきた。

みおりんと言うのは友達が私につけたあだ名である。

今度は、また立て続けに

「しー!声がでけぇよ静かに!」と焦るような秋葉樹の声が聞こえてきた

それでも私は気づかないフリをしていた


私は昔から察しや勘がよく すぐに気づいてしまう。でも自分だけ気づいていてもなんだからわざと気づいてないフリをしてニブいフリをする。 そしたら不自然じゃないかなと思うからだ。


それからというもの秋葉樹の周りからは、からかう様な声が聞こえたりする事もちょくちょくあったが私は知らないフリをして過ごしていた。



パンパンッ!先生が手を叩く音が聞こえた

これから何をするのかと教室がザワザワし始めていたから先生が皆の私語をとめるために

手を叩いたのだろう。

すると、先生が口を開いた「運動会のリレーの順番を決めるぞー誰かリーダーになって決めてくれ」と言うと一斉に皆動きだした。


美織は動かず「皆のやる気すごいな〜、」と

感心するばかりだった。

足が速い人 遅い人で分けていき そこから

交互に組み合わせていく

リレーの走順は すぐに決まって

走順を見てみると私の後ろは 秋葉樹だった

私は心の中で「えっ、ウソ気まずっっ!」

なんて1人で思っていたなぜなら どうせまた冷やかされるのが目に見えていたからだ

それに、足には自信がある私とスポーツマンの秋葉樹が連続でくるはずないのにそんな事を思いながら練習をして…


とうとう本番を迎えようとしている…。













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