幼なじみ負けヒロインの、どこまでも痛く悲しい独白

RPGゲームで例えるとするならば、主人公が旅立つ故郷の村に居る、顔グラフィックさえないような汎用ドットの女の子。
そんな彼女が語るのは、大好きな幼なじみの結婚前夜の独り言。

読み終えた今、ただただ胸が痛いです。
これだけの短編で読み手の胸に深い傷跡を残していく手腕に敬服するばかりです。

淡々と語る彼女が怨みもつらみも言わないのは誰も悪くないから。
悪いのは才能に恵まれなかった自分だと自覚しているから。
つらいです…抱きしめて気の済むまで泣いていいんだよって言ってあげたいです。

これから先、彼女の努力が少しでも報われるような未来が待っていてくれたらと願わずには居られません。
感情が先走ったレビューになってしまいましたが、自分にコンプレックスを抱えている人ほど深く刺さると思います。

努力はおとぎ話のようには報われない。これは苦い恋のおはなし。