読み終えた今、良い意味でそう思います。
普段私はレビューを書くときに簡単なあらすじを冒頭に挟むのですが、この話に限ってそれはしない事にしました。
なにせ、理解することを脳が全力で拒否しています、「分かって」しまうのがとても空恐ろしいような気がすると言うか…踏み込んではいけない領域を、壁に開けた穴から覗き見てしまった時のようなゾクゾク感に包まれています。人称視点におけるトラップがあるのですが、それもまた恐怖に拍車をかけています。
奇書って、こういう文の事を言うのかなと思いました。
ネット小説の括りには収まらないような作品です。