悪魔との契約32

私『投稿した小説が落選した! 誰かを呪い殺したいくらいに悔しいっ!! 悪魔よ、私を世界一の小説家にしてくれ!!!』


悪魔『たやすいことよ』


 ーーーこうして、私は世界で一番の物書きとなり、読書好きは、すべからく私のファンとなった。


 だがしかし。

 悪魔は私の才能を開花させたわけではなく、他の人々から文才を奪ってしまったのだった。


 世の中の本は、すっかり面白くなくなった。


 無類の読書好きでもある私は、最大の楽しみを奪われてしまったのだ。

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悪魔との契約 甲(キノエ) @kinoe2501

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