第6話 epilogue

 ブルーと別れてからも私は当初の予定とはかなり違うルートだったが、撮影旅行を続けた。


 二年後。また暑い夏、海辺で、私はラジオを流していた。

『十五年振りにヒットチャートに帰って来た「サウンドゴーレム」のブルーさんにお越し頂いています』

『こんにちは』

『新曲について伺ってよろしいですか?』

『この曲はある人に聞いて欲しくて書きました。今、こう言う形で伝えられるのが、嬉しい』

『ある人と言うのは?』

『それは秘密です。では、聞いて下さい「orange blue stripe」』

 前奏が始まる。

「……やったね、ブルー」

 私は目を閉じて、彼の音楽にたゆたう。


(了)

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Orange blue stripe 真花 @kawapsyc

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