野球している頭の中って

「こうされたら苦しいからこういう投げ方をした」「何とかつないだけれど次の打者も―――」といった場面が延々と試合で続いていくんです。
言い方は変になりましたが、それがとても良いです。

高校野球を舞台に、主人公たちが戦い、格上の敵に苦しめられている描写が素晴らしい。

最初は、『野球を小説で』と聞いてもピンとこなかったところもあるのです、テレビならわかるのですが……。
それでも読んでみれば不思議。
その試合描写といいますか、勝ち目を探っている心が格好の良い作品です。

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