紫陽花と桜、妖しい謎と真実は……

筆致企画参加作のこちら。また一味も二味もちがう『葉桜』が誕生しました。
共通のプロットがある企画なのに、既視感のない展開、内容、短編としての完成度も高いと思います。ここまで葉太の過去を掘り下げて主軸にまで持ってきた作品は少ないかと。
読みやすく心にすっと染みてくる文章に、温かみのあるキャラクター、ちょいちょい挟まるやけに生活感のあるアイテムの描写(絶賛ポイント)。

長さを感じさせない、シリアスでも重くなりすぎず、苦しさのない、余韻のある作品です。

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