ひとすくいの寂寥感と広大な未来への希望を

少女が遠い青空の彼方に見たのはプテラノドンという荒唐無稽な存在。そんな少女が見たというプテラノドンをまた信じる者、信じない者。
プテラノドンという存在はもとより、それを見たという少女が中心として物語は描かれます。
少女が見た憧憬とも言える存在は果たして現実に存在したのか。読み終えた後、同じように青い空の彼方に思いを馳せたくなる心地好い読後感の素敵な一作でした。