日々に草臥れた冴えない中年教師・葉太と、受け持ちの女子中学生・桜子。
本来なら、学校でもろくに言葉を交わすことのない二人の共通点は……格闘ゲームが心の底から好きなこと。
「先生。ゲームに夢中になるってくだらないことなの? こんなに、真剣に取り組んでいるのに?」
桜子からの真剣な問いに、かつて同じ道を歩んできた葉太はどう答えるのか……。
桜子ちゃんがほんとに元気でまぶしくて、草臥れて苦みを漂わせる葉太先生は大人の心に突き刺さって……。
読みながら、思わず自分の心を覗き込んでしまいました。
ラストはお見事の一言。
ちょっとビターな、けれども読後感は爽やかな物語、ぜひお読みくださいっ!
なんという不良教師なのか。この葉太先生は。
今日び、生徒の前でタバコを吸いますかね〜。
しかも、桜子ちゃんとのある勝負では、反則まがい(立派な戦術らしい)のことをしてまで、勝利をもぎ取りにいく。
さらに、最後に夢を語った桜子ちゃんを応援しないとは。
けれども、それは天の邪鬼な行動であって、本心では誰よりも桜子ちゃんのことを気に掛けています。なんで素直になれないんですかね〜。
それでも、桜子ちゃんにはちゃんと伝わったようですね。良かった〜❤
ところで葉太先生の昔の恋人さんはどうなったんだろう?
拝読後、爽やかな気持ちになりました。
それは、葉桜を揺らす春風のように🍃