王道かつ正道魔導転生物語

第1話の冒頭で、主人公すでに死んでいる。

 早くね??www
 まずそれが最初の感想だった。

 その後、物語を進めていくにつれて魔法のコンセプトや使用スキルを伝えていく流れをみていくと、慣れていればスッと入っていくのだが、この手の作品を苦手とする人は詰まってしまうであろう。
 だが!!そこに私達は感謝しなければならない。
 見慣れないスキルを目にしたときに、フリガナの下にある漢字でその魔法がどのような効果があるのかが、ある程度想定できてしまうからだ!このことによりスラスラっと物語を追うことが安心してできてしまう。日本語というのは便利だな!とつくづく思う。
 話を戻すと、この転生した主人公は、なんとジョブが魔王になっていた。神の悪戯にしてはひどい話だ。生まれ変わらせてやるといって、いきなりボスクラスになれというのはあまりにも無情だ。しかし、主人公は、生前の記憶が多少残っているのか、常識な?範囲ですくすくと成長していく。
 この時点で、ダークヒーロー属性を思いっきり出していける期待が読者を魅了するスパイスでもある。

 ここであることに気づく人もいつだろう!
「ん?いきなり青年とかじゃないの?」違うんだ。この作品はッ!
この作品のすごいところは、幼少期から描かれているということだ。つまり、みんな大好き!魔法×学校というホイホイ性能がグンッとあがっている。
最初の段階で、これを持ってきているということは、いずれプロローグで描かれている訪れるであろう『魔王対魔王』のバトルまでは、確定で時が保持されていると同時に、読み手の期待と楽しみを確保されている点が読者の心を離さないからなのだ。

忖度抜きで、構成も読み手にも安心と期待を大いに持たせる作品です。

★3つです!

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