ハイネ ~灰になって消えてしまった音の行方~
〈チアキ〉が持つ深層心理の一つ、破滅願望を核にした〈エマヌエルの天使と悪魔〉たる青年。22歳。白金にも似た銀髪と
現在、彼女募集中と公言する身の上でありながら、ブラコンとロリコンを兼ね備えるため、彼の実態を知る女子大生からの受けは悪い。
実際、交際してみるものの、思った以上にブラコンとロリコンが酷かったという理由で別れる女性が続出中。
ゆえに、その手の疑惑(意味はお察しください)を一身に受けている。
中には、ハイネが「ちーちゃん」と呼ぶ対象が、ペットか恋人と勘違いしている女性も多い。
そこそこ重度のロリコン。
そして、将来希望する職業は保育士。
と言ったら、顔を青くしたチアキに「身内から犯罪者を出したくないからやめてくれ頼む」とガチで懇願された。
ハイネ「なんか人のこと犯罪者予備軍とか思ってない? ちーちゃんそれ失礼じゃない?」
チアキ「思ってる!! 全然失礼じゃない!」
ハイネいわく、「小さな女の子に無体を働くなんていうのは、俺のロリコン紳士道に反するね。そういう人たちは真のロリコンとは認められない」とのこと。
じゃあ真のロリコンとは何なのかと聞くと、こいつもこいつで例に漏れず色々とアレなので、持論という名の幼女に対する愛について小一時間ぐらい語り始める。
チアキいわく、変態(諦観)
アスカいわく、鬱陶しい(真顔)
セラいわく、子どもが大好きなんだね(純粋な目)
しかし、ロリコンでありながら、なぜかセラにはなびかない。本人もそのことを不思議に思っている。
※1) ハイネがセラになびかないのは、後述するセラこそハイネの対極に位置する〈エマヌエルの天使と悪魔〉だから。無意識のうちに反目していた。
〈チアキ〉の初期設定では、「かっこよくて頼りがいのある気のいい兄ちゃん」のはずだったが、インドアで大人しくて爽やか
冷静で落ち着いているが、時折垣間見せる楽観的にも似た投げやりめいた言動は、根底に〈チアキ〉の破滅願望があるから。あるいは、どうでもいいと開き直ったからともいう。
こちらはアスカと逆に、嘘と偽物を好む。
正確には、嘘も方便や、建前が大事、をモットーにしているため、アスカから反感を食らう。だからといって、真実と本物が完全に嫌いというわけではなく、真実なんて残酷で辛いだけ、と思っているところがある。
初期設定と、現在の性格が異なる理由は、「チアキを好き」ということだけでなく、自分の性格すら最初から設定されているのでは、と疑い、彼なりに反発したから(反抗期)
※2) 〈エマヌエルの天使と悪魔〉は、「チアキを好き」という設定と、自分たちが〈エマヌエルの天使と悪魔〉であるということを自覚し、認識しているが、人格まで設定されているとは思っていない。
結果、色々とはっちゃけてロリコンへ目覚めた。
本人いわく、小さい女の子を心から愛しているだけで、そんなヤバイ性癖じゃないと主張。無茶言うな(byチアキ&アスカ)
ちなみに、「チアキを好き」という部分は、後天的に変わる余地は残されているものの、ハイネは最終的には諦めた(それでも一時的に精神世界のチアキを本気で嫌いになった時期もあった)
そのことに嫌悪感を抱いている様子もなく、たとえ設定だとしても、自分がチアキを好きである偽りの自分を楽しんでいる節さえある。
(参照EP:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895388886)
結果(?)、チアキを甘やかし倒すブラコン状態なった。
しかし、アスカからは「チアキのことを好きなようには思えない」と言われている。
終盤では〈創造の大樹〉の終層で、アスカとチアキと対峙し、わざと敗北して道を譲った。
チアキとアスカの前に立ちはだかったのは〈エマヌエルの天使と悪魔〉としての使命ではなく、ハイネ個人の意志。
いわく「どうせ消えるなら、何か爪痕を残したいじゃない? あえていうなら、呪いにも似た、とびっきりひっどい
その後、チアキに胸ぐらつかまれて「なんだよそれ……どうしたってお前は僕の前からいなくなってしまうのに……っ!」とやりきれないような傷ついたような表情で文句を言われたのは余談。
※3) 作者はがんばって主張する。断じてこの二人は発酵していない(がんばる)
その後、ハイネが勝負にわざと負けたことに気づいたアスカに「どうして?(人類の滅亡が目的じゃなかったのか、という意味)」と問われ、「ちーちゃんのことが好きなら、好きな人のやりたいことを応援したいと思うのが自然だろう?」と答えた。
チアキのことは兄や保護者、友達として本当に好きだった模様。それが偽りでも、本人は満足している。
なお、〈エマヌエルの天使と悪魔〉であるハイネは、チアキが世界に幻滅して絶望した時に、クレイドル・システムを終了させるため、百万人を目覚めさせる鍵であるチアキを殺害するよう設定されている。
チアキのことは好きだが、定番の愛しているがゆえに殺したい、の衝動を持ち合わせる。もっとも、この衝動はハイネがチアキを殺す時に悲しまないよう〈チアキ〉が設定した。
他の子供やアスカに対してはそのような感情を持ち合わせていない。
精神世界のチアキを「ちーちゃん」と呼び、現実世界のチアキを「チアキ」と呼ぶことで区別している。
ちなみに〈チアキ〉のことは嫌いで「ちーちゃんを見ていると、その奥に〈チアキ〉の陰がちらついて嬲りたくなる」とのこと。
(参照EP:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895388775)
チアキに対しては〈エマヌエルの天使と悪魔〉として適切な距離を置きながら接していたと同時に、ブラコンとして散々甘やかし、またチアキにも甘えていた。
アスカに対しては嫌いと言いながらも、彼女の「強さと美しさ」に敬意を抱いていた模様。口で言うほどアスカのことを毛嫌いしていない。
性格的に精神世界のチアキと自分は似ていないと思っていたようだが、終章でサヤを泣かせたチアキを見た時に「ちーちゃんが俺の生みの親っていうのも納得した。性格悪すぎ」と言っている。
(参照EP:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895388980)
最後にチアキとアスカの邪魔をしようとしたセラを止め、クレイドル・システムの終了とともに消滅した。
作中でセラが真の〈エマヌエルの天使と悪魔〉だと最初に気づいた人間。
(参照EP:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895388927)
【作者ざっくり所感】
本作の被害者その一にして匙加減が必要な要注意人物その二。
ヤンデレ系と見せかけて、最後の最後で本来の〈チアキ〉の設定である「かっこよくて頼りがいのある気のいい兄ちゃん」の本質を垣間見せる。
ブラコンですけど発酵してません(くどい)
でも、発酵しても楽しそうとは絶対に言いません!(言ってる言ってる)
面倒を見ているように見せかけて、実は甘えている系の兄ちゃん。……自キャラの誰かを思い出した。よし、一発殴ろう(おい)
表面上は爽やかなロリコン(多分)
個人的にはひねくれた皮肉屋。発言が実直すぎるアスカの対極の位置にいるキャラ。台詞をオブラートに上手に包んだり味付けして改変(?)するのが趣味みたいなもの。本心を悟らせない系。
なお、根暗さとねちっこさではチアキの方が上(身内談)
その性格とポジションゆえに、アスカとは違った意味で敵と味方を同時に作る傾向にあると思われる。ただ、アスカより視野が広い上に物事を客観視できるため、アスカほど考え方が極端ではないのが唯一の救い。
作者としてはその後ろ向きな思想ゆえに身内から嫌われるタイプだろうなぁと思っていたのだが、なぜか好感を抱かれた。
理由は、捻くれてるけど口であれこれ言うほど根暗でも陰湿じゃないし、メンタルが強いから、ということらしい。メンタル強者というのは得てしてお得らしい。あと「ちーちゃんのことが好きなら、好きな人のやりたいことを応援したいと思うのが自然だろう?」という台詞が気に入った模様。
愛してるゆえに殺したい衝動を持つことや性格含めて、一部の女性から指示を受けそうなキャラだなぁと思いつつ、作者久遠は時流(?)にのっとって一層のことこいつを女子にしてハーレム展開にしてやりたい衝動に駆られる。
性別を変えても多分問題ないと思うので、一応、候補の設定として残っている。
【語源】
「燃えて灰になった音」で「灰音」。
あるいは、別作品のヒロインとして使う予定だった名前(!?)
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