セラ ~翔べない天使の羽は、哀しみと共に地に堕ちて~

チアキをパパと呼んで慕う、記憶喪失の少女。

外見年齢7歳。灰色の髪に灰簾石タンザナイト色の瞳。

大人しく、聞きわけが良く、少々引っ込み思案で、人の気持ちを思いやれる心優しい少女。感情を表に出すのが人より下手。笑うと可愛い(チアキ談)


アスカと同じでニンジン嫌い。

(参照EP:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895388765


ハイネがやや苦手。性格的に対極の位置にあるアスカになぜか懐く。


そして、使〉。


本来はアスカではなく、彼女がクレイドル・システムに現れる予定だった。

クレイドル・システムが始まった当初から精神世界にいたが、意識だけのような状態で精神世界を観察し、人々から情報を得ていた。


※1) セラがハイネと違って、遅れて登場する予定となっていたのは、審判者として正常な判断力を残しているチアキが、両極端な思想を持つ二人に同じタイミングで出会った場合、ハイネの思想が真っ向から否定される可能性が高いため。


そうしているうちに、ハイネと同様に初期人格に影響が出始め、「好きな人とは一緒にいるのが自然」という気持ちや「好きな人と一緒にいたい」という気持ちを抱き始める。

結果、チアキを導いて、「クレイドル・システムの終了させる」イコール「好きなチアキと一緒にいられなくなる」ということに気づき、そのことを恐れた。それゆえに〈エマヌエルの天使と悪魔〉であることを放棄。

〈エマヌエルの天使と悪魔〉であるという自覚を封じ込め、ただチアキが設定として植え付けた「チアキが好き」という気持ちを募らせてこじらせた。

そのことに気付いた現実世界にいるエミリアが、このままでは〈チアキ〉の審判に弊害が生じるという理由で、精神世界に登場することなく封じられた。


※2) エミリアがセラを削除ではなく封じたのは、〈エマヌエルの天使と悪魔〉は〈チアキ〉の精神の一部であり、削除すると現実世界の〈チアキ〉、ひいては精神世界であるクレイドル・システムに何かかしらの影響が出るのではと危惧したから。


意識だけのような状態でシステム内をさまよっていたところを、アスカがクレイドル・システムに登場したのを引き金に、精神世界に現れ、チアキと出会う。


〈エマヌエルの天使と悪魔〉としての自覚を失った彼女の中に残された思いは、「自分はチアキが好きで、一緒にいたい」というものだけで、どうしてそうなのかを理解していない。

精神的に未熟であるため、それを反映した結果、幼子のような姿をしてチアキの前に現れた。

性格は、製作者たる〈チアキ〉の理想の恋人にのっとって、「大人しくて健気で清楚可憐で心優しい理想の恋人」をベースにしている。

そのためにチアキからは「セラがあと十歳年上だったら、間違いなく告白して彼女にしているのに」と言われている。


※3) ヒロインはアスカです(作者必死) んでもってチアキはロリコンじゃありません(超必死)


チアキがアスカから世界の真実を教えられた後、何も知らないままチアキのそばにずっといて、知らず彼の心の支えとなっていた。


※4) チアキが現実に帰る決意をしたのは、「セラが現実世界を生きる人間であり、アスカとは別の意味で前向きな思想を持つセラに励まされ、現実世界でサヤともう一度出会うため」。

しかし、終盤で肝心の彼女こそ〈エマヌエルの天使と悪魔〉であることが判明し、最後にはハイネと同様に消えてしまうという定番の悲劇要素を持つ。

(参照EP:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895388980


※5) 本作で精神世界の存在を知る予定のキャラは、チアキ、アスカ、ハイネの3名のみであり、〈エマヌエルの天使と悪魔〉としての自覚を失ったセラは、今自分が生きている世界が精神世界だと理解していない。


チアキにクレイドル・システムを終了させる決意を抱かせた立役者。

また、アスカがチアキの決意と共に、記憶のロックが外れるのと同じように、サヤの記憶も一部解除され、チアキとアスカがクレイドル・システムを終了させようと動き始めたことを理解する。

そして、クレイドル・システムが終了するとチアキと一緒にいられないことを悟ったセラは、チアキとアスカを止めるために追いかけて妨害。〈玉座〉へ行ってクレイドル・システム終了させようとするチアキを必死に止めようとする。

しかし、チアキに「大嫌い」と言われたために深く傷つき、「セラのことが嫌いなパパはパパじゃない」とチアキにビンタを食らわせて決別。

だが、チアキが何らかの事情で、嫌われようとしていることに気づいて、彼の望む言葉である「大嫌い」を泣きながら言い放った。

(参照EP:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895388980


最後にはハイネと同様に、クレイドル・システムの終了とともに消滅した。


※6) ハイネの方にも記載したが、ロリコンであるはずのハイネがセラにそこまで熱心でなかったのは、セラこそハイネの対極の位置にいる存在だと無意識で理解し、反目していたから(伏線その1)


※7) 逆に、セラが性格的に対極の位置にあるアスカに心を開くのは、アスカと同じ深層心理を持った存在であるため(伏線その2)


※8) チアキを「パパ」と呼ぶのは、〈チアキ〉が自らの生みの親だと無意識のうちに理解していたから(伏線その3)


※9) 終層でハイネを攻撃したのは、無意識のうちにセラもハイネを妨害者として認識していたから(参照EP:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895388927


※10)セラの正体はアスカ同様に作中で作者的には重要な仕掛けの一つ。アスカではなくセラこそ現実世界に生きる存在として読者に印象づけたいところ。

また、正体が真の〈エマヌエルの天使と悪魔〉であることを気づかれないよう、他の伏線含めてバランスよく張りたい(だが作者にそんな技量はない)


※11) というわけで、一番「※」を利用した補足説明が多いキャラであることについてはもう気にしないことにする。



【作者ざっくり所感】


コンセプトは、誰もが望む聞き分けの良い子供。

ただし、程度が過ぎるとあざとすぎるため、逆に批判されたり鬱陶しがられたりする可能性あり。アスカ、ハイネと同様にさじ加減には最大の注意が必要と思われる。

前者二人と異なり、出来ることならば作者・読者・登場キャラ全てから嫌われてほしくないなぁと思うキャラ(ある某自キャラのように、嫌われないキャラとして作りたい)

要取扱い注意人物その3……のはずであり、この子もこの子で嫌われるだろうなぁと知り合いに見せてみたら「いや! これは嫌いになれないから!」と言われた(終章EP:https://kakuyomu.jp/works/1177354054895387106/episodes/1177354054895388980を見せたらそう言われた)

アスカがチアキの導き手であるのに対し、こちらはチアキの精神的支え&心を癒したり救ったりする立ち位置のつもり。チアキにとっての救世主。キーパーソンとみせかけたヒロイン(作者主観)

一層のこと、アスカと同い年にして、チアキを取り合って(ないけど)、バチバチ火花散らしても良いとも思っている(その場合、今度は恋愛もの特有のぎすぎす感から敬遠したくなる読者が現れる可能性あり)

彼女の年齢とハイネの性別をどうするかに、恋愛要素の命運が託されたようなもの。

現時点のキャラ初期設定では、ヒロインのアスカがチアキを嫌いまくってる上に、チアキをちーちゃんと呼んで慕うハイネはブラコンで男、頼みの綱のセラはちびっ子、と攻略キャラ(おい)が概ね恋愛対象外のため、恋愛要素は絶望的(恋愛要素がメインじゃないとはいえ、これは酷い)



【語源】


セラフィーナ(Seraphina)⇒ヘブライ語より「燃えている者たち」。あるいは、熾天使。

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