心理描写がまた見事です。

こちらはゆあんさんの自主企画で――というのは、もう私が語るまでもないですね。

同じ登場人物、大まかな流れも同じ、だけれども、書き手の数だけ物語がある。野々さんのこのお話は、柔らかくて、可愛らしくて、でも時にどきりとするような展開があって。
そして、桜子からの告白(それは愛の告白ではなく)は、かつての自分の苦い思い出と重なっていて。

教師である葉太は、教え子である桜子にどんな言葉を返すのか。

あぁ、読んで良かった。
こんなお話を書ける自分になりたかった。

そんな風に思いました。

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