途中迄は良い作品です。でもねぇ・・・

辛い想いをして、生きる為の手助けも相談する相手にも恵まれず、餓死した主人公。
死後、事情を知った人にカタキを討ってもらいはしたが、本人には生前に何の救いも無かったので、知る事も無く何の精神的救いにもならず、新しい人生に何の益も無し 。
今回は癒してくれる相手に恵まれ、心の澱を浄められ、よかったね。と、途中迄は良かった。
しかし、人生イージーモードに慣れてしまい、調子にのってんじゃないか?主人公。
自分の苦しみも他人にもある事を忘れたか!
クッ殺さんへの対応は自分が盗賊達と何も変わらない下衆な行動をした事に気が付かない。下劣な人間性を発揮した事に気が付かない考えようともしない。
死ぬと言う経験をした主人公は誰よりも、クッ殺さんの内面に気づてあげられないといけない立場で、心を救ってあげなければならない。経験した辛さは自分さえ癒されば後はどうでもよく人の機微に鈍感な身勝手人間になり下がった。
確かに目の前には、クッ殺さんの未熟な行動の犠牲者がいる。
だが、一方的な情報だけを信じ、殺しても良いと断じて悪を成敗した気でいる、何様だ?と言える主人公。
シチュエーションが違っていても、心を誰も助けてくれない、周りは敵しか居ない(クッ殺さんは精神が未熟過ぎて理解してなかった様だが)状態の辛さは経験したはず。
でなければ、孤独死などする訳無い。
クッ殺さんを事実上殺害した後、クッ殺さんの真実を知る機会はあった筈だが気にも止めず流し、知らんぷり。
その後全く当然反省はしない。
私から見たら、クズ主人公になり下がったなというのが現在の認識。

何故ここまで私が言うのか?
それは私自身12年間、周りの人間?教師も含め物理的精神的に攻撃され一人で対抗していた。お前ら人間か?と言うクズどもしか居なかった。全員がそうだった。家族は全くあてにもならない。今時の子供なら、2、3回は自殺してるぞという経験をしている。
ホント、サラリーマン教師は全員クズだった。先生では無い。物理的被害を受けているのを知りながら、回りにあわせない、馴染もうとしない、お前が悪い!ちゃんと合わせると誓え!と、呼び出してほざいた。軽蔑の対象がまた増えた。
集団攻撃者に迎合しろと?卑屈になれと?
バカ言うな!と、思ったものだ。

だから、この主人公の喉元過ぎればと言う態度が、唯一解ってあげられる存在なのにクズ対応した主人公が赦せないと思った。
いさめなかった周りの人間も。

今後、主人公に変化がみられないのなら、残念ながら読むのを止めるだろうと思います。

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