いのり
目をつむると今でも
仄白い街が見える
遠い明滅 いざなう灰の街
カーテンが揺れていた
静かに筆を取り落とす
真っ白な紙が怖かった
真っ白な紙が無くなれば
もっとずっと、怖かった
ことばのすべてを食べ尽くして
神様も 君も
とうにそこにはいないと知る
微笑み生きよと背を撫でる
一切は 面影
サヨナラを教えて。
くるしいのはそう
ずっと赦されていたことだった
サヨナラを教えて。
目を開けば朝
僕は
筆を拾う
透明な手で
僕は
なにを残そう
首長竜のゆめからさめた 行宮見月 @kamitsure
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます