首長竜のゆめからさめた
今手を伸ばす真昼の月に
睨まれ落ちて落ちていく
寂しさに値段が付いた春
首長竜のゆめからさめた
積み上げた石の脆い頂上
知らない空が見たいのは
灰色の街を歩きつかれて
朝を、探せなかったから
優しく髪を揺らした風が
蜃気楼の塔をさらってく
白いと痛いその違いさえ
私は言葉に、できなくて
嫌いを、言うためだけに
積み上げる正しさ、など
いらないもう、いらない
首長竜のゆめからさめた
足跡に意味はないとして
そうだ私は歩くイキモノ
果てに崩れて初めて眠れ
真昼の月は、そこに居る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます