私はひかる化石になりたい。
欲しいのはただ、揺るがぬ思想のひとつなぎ。
絶えず生まれ直して変わらぬしなやかな背骨。
そうして泳いで、泳いで泳いでいつかの、最後
音の止まったその場所で、ぬるい砂に埋もれよう。
さよなら さよなら
幾千のまぶたのとじていく。
銀の鱗は眠りについて、漸く海とひとつになるの。
次の浮世をゆめにみて、私はひかる化石にかわる。
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