第十話 死に集う
「初めまして、少年君。私が
早嶋、美奈津?
その名は。つまり彼女は。彼女こそ。
―――俺にかりそめの命をさずけた少女。
「証拠を見せましょうか」
そう言ってゆっくりとまぶたを閉じる。と、再び優しく目を開いた。
その目は紅眼。ただし、俺や七姫、鬼龍院のそれとは大きく異なる。半死人の《死印》というものは黒い眼球の中に紅い文様が浮かぶのみ。だが、彼女の眼は眼球そのものが均一に、一部の淀みもない紅に染まっていた。
透き通るような美しい瞳に、俺の心はその存在を飲まれていた。
「ふふ、あなた今すごい表情をしてるわ。なかなか面白い少年ね。これから楽しくなりそう」
笑う少女。軽く捩った体。口元を隠す手。その動作一つひとつが現世ばなれした魅力を持ち、彼女が幽幻の存在であるかのように錯覚させる。
「あの……お嬢」
親しげに俺に話しかける美奈津を鬼龍院が嗜める。浮かぶ表情は面白くなさそうでもあり、困惑したようすでもある。
「ああ、大輔。安心してね?彼、私を殺しにきたわけじゃないから」
それだけ言うと、こちらに向き直る。俺の口から説明しろと、暗にそう言っているのだろう。
口を開こうとしたその時、俺の下から呻くような声が聞こえた。
『ぼ……ぼちゃ………』
「ぼちゃ?」
『ぼ……ちゃん。お”も”い。どいでぐれぇぇ』
「あ、悪い」
美奈津のあまりの存在感にエルマーの事を忘れていた。立ち上がろうかと思ったが、地面に打ち付けられた衝撃が響いているのだろう、うまく力が入らない。仕方なく、右肩を軸に仰向けに転がった。
『まったく………。坊ちゃんはオレを重く見てんだか軽く見てんだかわかんねえよな………?』
大切に思っている。朝の件でわかっているだろうから、いちいち口には出さないが。
「く………はぁ………」
うつ伏せの体制は肺が圧迫される。詰まっていた息を吐き、大きく息を吸った。生死をかけた戦いの後だ。気も詰まっていた。
「その体勢から見る私の足は素晴らしいかしら?」
声に耳を傾け、目を開ける。広がっていた光景は高い順に、にくいほどの晴天の空。長い黒髪。澄んだ紅い眼。岬学園高校の女子ブレザー。同じくスカート。そこから伸びる黒ストッキング。終着点は俺の頭の上あたり。
「悪くはない」
「おいダボが!!」
鬼龍院がドスの聞いた声をかけてくる。
美奈津がそれを手で静し、茶化すように笑う。
「あら。もう少し恥じらってくれてもいいのよ?」
「俺は【なかなか面白い少年】じゃないからな」
「そう?こっち方面でのイジリがいはなさそうだけれど、寧ろあなたという人間、昨日までの人生に私は興味が沸いてきたわ」
言葉に合わせてスカートの端をもってわざとらしく風に舞わさせた。ちろり、と赤い舌を覗かせ、俺を見つめる。
「つまらない人間だった。生きる価値なんてない人生だった。無意味で、無価値で、どうしようもない屑だった。だけど、いや、だからこそ。あんたには感謝している」
そんなつもりはなかったのだが、知らずしらずのうちに感謝の言葉が
エルマーとの約束。生き直す、のきっかけをくれた女。
俺のその言葉に、さっきまでの楽しそうな笑みではない、優しげな微笑みを浮かべた。
「おい……。いつまでそうしてるつもりだァ?」
しびれを切らしたかのか、鬼龍院が青筋を立てながら吠える。
「鬼龍院、起きれないんだ。手を貸してくれ」
「てめぇホントにふざけてんのか!あぁ!?」
『って言いながら手は貸してくれるのな……。ツンデレか』
「つんでれ?」
「キショいこといってんじゃねぇぞ!!」
お前に言った言葉じゃなく、エルに聞き返したのだが………。よくわからない。
「ふふ、やっぱりあなたは面白い少年よ」
つまらない人間の間違いだろう。
鬼龍院の補助をもらって立ち上がり、制服の砂塵を払う。
「さて、俺が説明するんだよな………」
『先に礼を言え、秀!』「なめてんのかてめぇ」
そう言って美奈津を見やる。彼女は軽く頷く。が、
「ええ。初めはそのつもりだったのだけれど。でもどうやらその必要はなくなったみたい。だからわたしに一つだけ謝らせてちょうだい」
待ったをかけた。
「今回のことはこちらの不手際よ。………いえ、彼女は意図して引き起こしたのでしょうけれど、ね」
そこで言葉を切り、静かに大きく息を吸い込むと声を張り上げた。
「見ているのでしょう?ナナ。出てきなさい」
「やれやれ、やっぱバレるスか………。ミナちゃんには」
ひょうきんな話し声とともに現れた、フードをかぶる薄汚いコートの影。いつか俺が足場にしたタンク。その物陰からひょっこりと出てきたのは言わずと知れた七姫。半死人になった俺に情報を与え、いや、わざと
「被告人、新熊七姫。こちらには証人がいるわ。申し開きはあるかしら?」
「ないッスよ。これっぽっちも、まったく、一ミリたりとも言い訳出来ないッス。七姫がわざと鬼龍院さんと日宮さんがぶつかるように仕向けましたサーセンでしたッス」
少しも誠意の込もらない謝罪に、三人(と一匹)で七姫に歩み寄る。流石の七姫も多少頬の筋肉がこわばった。
「さて、いくつか質問をさせてもらえるかしら?ナナ」
発せられた美奈津の言葉。鬼龍院のようにドスを効かせた訳ではない。が、有無を言わせないその威圧感に、七姫はあっさりと抵抗する事を投げた。
「ハイ、そりゃもうなんなりとッス!」
コクコクと頷く七姫は、さながら赤ベコ人形のようだった。
*
「だから、無理してぶつかるようにしたわけじゃないッス。ただぁ~?『ここで情報を出し渋れば鬼龍院さんとぶつかるかもッスね~。すんごく面白そうッス!いや、ぶつかってくれればイイ感じに日宮さんの等級を測れるッス。さらに騒ぎを聞きつけて校内の死止め人を炙り出せるッス。うぉ、もしかして一石三鳥………もとい一石二鳥の完璧アイディア来ちゃったッスか!?七姫ちゃん可愛いのに頭もいいとかヤバイッスね!アイディアじゃなくて七姫が完璧だったんスね!!流石ッス!パネェッス!そこに痺れる憧れるッス!好きッス結婚してくれーーー!ひしっ』って思っちゃったわけなんスよね」
尋問中。なのだが、七姫は楽しそうに一人話している。長い。
周りはどう思っているのか疑問に思い周りを見回すが、先輩組は慣れたもののようでいたって真面目に話を聞いている。呆然としているのはエルマーだけだ。
『なんというか………、これはまたすごい方向に残念な嬢ちゃんだな………』
エルマーは俺の視線に気が付くとそっとつぶやいた。朝にエルマーと話をした際、七姫のことは口にしたが、あくまで名前を出した程度だった。おそらく想像とかけ離れていたんだろうな。
俺に死と戦いの運命を告げた死神もどきは、ベテラン幽霊すらも唸らせたか。
俺が妙な感心を抱いていると、七姫がバッとこちらに振り向く。
「―――ハッ!今、日宮さんから七姫に対する尊敬の念を感じたッス!」
「「え」」
先輩二人がこっちに注目する。美奈津は残念なものを見るような目になり、鬼龍院は「姉御は………、いやぁ、やめといたほうがいいと思うぞ?」と丁寧に警告してくれた。
………いや、何を勘違いしてるのかわからないが違う。確かに感心してはいたがそうじゃない。憧れとかではない。尊敬という表現は間違いだろう。違うんだ。違うと言ってくれ、なあ、エルマー―――
『生き直せとは言ったけどよ、何もあの嬢ちゃんを目標にしなくてもいいんじゃねえかな………』
エルマーまで俺にやんわりと断りを入れてきた。俺はもう何を信じればいいのだろう。何もかもが七姫のせいだ。いずれ報復しなくては。方法は追々考える。許さない。
「ん、んん。ともかく………、話を続けるわね」
美奈津が横道に逸れた話を路線に戻す。
「ナナは彼に私の情報しか伝えなかった。意図して大輔が既に私を警護している事を伝えなかった。そうね?」
「そうッス。そのほうが面白………いや、色々メリットがあると気がついたッスので」
七姫は大仰に頷く。
「君は私を守るつもりで学校に来た。そこで大輔が死止め人だと気がつき、戦うに至った」
「ああ」
俺も美奈津の言葉を肯定する。
「そう……。聞きたいのだけれど、何故大輔が死止め人だと気がついたのかしら」
「……それは――」
「俺が挑発したんですよ、死印使って」
答えようとしたところで、鬼龍院が言葉を挟む。
「………どうして?」
「いや、コイツ2限をサボってたら見つけたんですけど、俺の記憶になくて。怪しいなぁと思ったらボロ出しやがったんすよ」
鬼龍院がしたり顔で俺を見る。イラっとくるな。
というか、記憶にないからってどういうことだ?まさか岬学院高校の生徒全員の顔を把握しているとでもいうのだろうか。
「大輔。いつも言っているわよね?不用意に戦い始めない。私たちへの連絡をしてからでも遅くはなかったでしょう?」
「いや……そのとおりなんですけどその………なんつうかな…………ボロ出してるからチョロそうって思ったつぅか………苛めてやりたくなったというか………すいませんでした」
「報・連・相ッスよ鬼龍院さん♪」
「貴方が言うのかしら、ナナ」
「………はいッス。すいませんでした」
三流漫才でも見ている気分だった。
『つーかそうか。鬼龍院のあんちゃんが坊ちゃんに絡んできたのはあまりのも初心者臭すぎたからだったのか。
完全に不良の思考だな。どれだけ頭が回ろうが、感情のままに喧嘩するのなら鬼龍院は見た目通りのやつだ。
「結局単細胞か」
「んだとゴラァ!」
鬼龍院が食ってかかる。七姫や美奈津に対する態度とは違うな。
「さっきから偉そうにすんじゃねぇぞ1年坊主!」
「……あら、ほんとね」
鬼龍院は機嫌が悪そうに、美奈津は少々驚いたように俺の校章を見ていた。俺も釣られて確認する。紺色ベースの校章。続いて鬼龍院、美奈津の校章を見ると、鬼龍院のは赤橙、美奈津のは白ベースだった。
「なるほど。鬼龍院は2年で美奈津は3年なのか」
「逆だダボ」
鬼龍院がすかさず訂正してくる。
ん?………は?
鬼龍院が3年?
「年下の七姫と美奈津に敬語使ってんのか。俺にも敬語使えよ」
「やかましいわおろすぞ」
なんでだ。
「お嬢はむかしからうちのお嬢だからな。………姉御は……悔しいが勝てないからな………」
鬼龍院が七姫に勝てない……?
その言葉に引っかかりを覚えたが、そんなことよりも重要な事がある。
「やっぱ俺にも敬語決定だな」
「なんでてめぇに敬語なんだよ!」
「さっきのは俺の勝ちだろ?」
「ふざけろ!お前なんかに負けるかよ、あぁ!?」
『やーめとけ』「やめなさい」
次第に頭をカチ合わせ、メンチを切り合う俺等を美奈津とエルがたしなめた。
「話を戻すが……。俺が鬼龍院を半死人だと判断したのは、別に挑発されたからじゃない」
「あ?どういうことだよ?」
「確かに挑発があったから戦うことにしたが。本当は後日七姫に相談するつもりだった。気がついたのは2限。お前、人間離れした跳躍力で近づいてきただろうが。お前が半死人だと分かるにはそれで十分だろ?」
俺の発言に美奈津は目を細める。威圧を続けていた鬼龍院は打って変わってあたふたし始めた。
「大輔、学内では迂闊な行動は控えるように言っていたはずだけれど?」
「や、えぇと……?あれ、おかしいな。……うん。確かに驚かせて威嚇しようとは思ってたんすけど、行動自体は見られなかったと思うんすけど。おい、どういうことだよ、テメェあんときゃ気づいてなかっただろ!?説明しやがれダボ!」
『取り繕うの下手か!』
あまつさえ俺に矛先向けてきやがった。失礼な奴だな。
「どういうことも何も………見ていただけだが。相棒が」
「あぁん?相棒だぁ?そんなんどこにも―――」
「それッスね!!!」
ズザザザザザァ、と今まで静かだった七姫が駆け寄ってきた。勢い余って俺を押し倒す。痛いっつうの!正直言えば満身創痍に近い体に激痛が走る。しかし七姫は気にもせず騒ぎ立てる。
「おかしいと思ったんスよ!初めからある程度戦いを見させてもらってたッスが、動きが明らかに低
キラキラした顔で顔を覗き込んでくる七姫。まるで幼い頃の従順なエルマーのようで、左右にぶんぶんと振れる尻尾を幻視した。
「ああ………。まだわからないことも多いが、簡単に言えば幽霊を操る能力、だ。鬼龍院の馬鹿げた跳躍を俺の相棒が見て忠告してくれた」
「ほほぉ!それはまた随分とぶっ飛んだ《能力》ッスね!七姫や鬼龍院さんの場合ってほら、ぱっとしないと言うか、
恍惚の表情を浮かべる七姫。だが俺の上で暴れるのはやめてほしい。激痛にそろそろ意識が彼方へ飛んで行きそうな気がする。他人の上に乗るのはよくないな。なあ、エルマー。
「あ、すいませんッス」
俺の顔色を見て七姫が退いた。
一息つく俺を見た美奈津が口を開いた。
「さて。ある程度謎は解けたかしらね。では最後にあらためて自己紹介といきましょう」
そうか。しっかりとした自己紹介はまだだったな。
言い出した美奈津が俺の正面に向き直った。
「では改めて。2年4組。
続いて鬼龍院がかったるそうにこちらを向く。
「3年6組。
最後に七姫が勢いよく手を挙げる。
「はいッス!改めまして、ニート美少女
いや、待て。
「……S?」
「あれ、言ってなかったッスか?」
「ああ。聞いてない」
「んあー……。じゃあ、今言ったッス。よろしくどうぞ」
満足気な顔で七姫が俺を見る。
釈然としない。しないがこれ以上掘り下げると土壷に嵌りそうなので仕方なく引き下がろう。
今度は俺の番だな。一同を見回しながら口を開く。
「1年3組。
簡潔な自己紹介に美奈津は頷く。
『オレは秀の相棒の「なるほど。日宮君。あなたは一度死んでしまった。私はあなたの意思を確認せず、半死人として生を繋いだ。」―――ってきいてねえ!』
「最後の確認よ。………あなたは半死人となった以上、殺し合いを続けて生きることになる。それが嫌なら私たちはあなたを終わらせることも出来る。けれど戦う意志があるなら………私たちはあなたを歓迎します。どうするのかしら?」
差し伸べられた手。
横を見れば、挨拶に参加出来ずふてくされていたエルマーが嬉しそうにこちらを向いた。………そうか、おまえは俺が手を取ると微塵も疑ってないわけか。
………なら、期待に応えるとしよう。
そっと手を握り返す。
鬼龍院はつまらなそうに鼻で笑う。
七姫はしきりに飛び跳ねる。
美奈津は微笑む。
「よろしく、日宮君。期待しているわ」
少年少女たちの紅い眼が、俺を見ていた。
「ほどほどに頼む」
昨日までクズだった俺が。世間に期待され、期待することを諦めた俺が。ここに今、死んで生き続けることを決めた。ともに生きることを期待された。
………やはり期待されるのは得意じゃないな。生前俺を苦しめたものは、ほかでもない両親の期待だったのだから。
でも、不思議と嫌ではない。何もない俺が、期待されるところまで来たのだ。応えられるかわからない重荷だが、背負うだけなら悪くない、か。
一歩だ。これははじめの一歩。
鉄扉に向かう美奈津と鬼龍院を追いかけようと踏み出しかけた時、後ろから声をかけられた。
「少し………変わったッスね」
「……………そうか?」
「そうッス。相変わらず無表情ッスけど、だからこそッスかね。私にはわかるッス。私だからこそ……わかるんス。………あ、そうだ。日宮さん。これ」
振り返ると、七姫は何かを差し出してきた。
それは新品のタバコ。
意図がわからず七姫を見返すと、彼女はそっぽを向き、頬を掻きながらつぶやく。
「いえ、その……。今回は七姫が悪かったッスから。お詫びの印みたいなもんッス。本当は吸ってほしくはないんスけど、日宮さんの嗜好品ってこれくらいしか知らないッスから……」
「そうか」
俺は箱ごと受け取り、中から一本取り出して火をつける。
『おい、秀………』
エルマーはまた小言を言う。
ため息をつくように煙を吐いた。もともと持っていたタバコと銘柄が違うのは、血だらけのせいで判別がつかなかったりしたのだろうか。
ああ、不味い。
手元のタバコを見やる。立ち上る煙は風に揺らされながらもスラリと、晴天に伸びていた。今まで室内で吸うことが多いから気がつかなかった。こんなにまっすぐ立ち上るんだな、煙って。室内だと燻って横に広がるから、こうはいかない。
なんとなく、芥川竜之介の『蜘蛛の糸』を思い出す。
考えてみると、こいつらとの出会いは蜘蛛の糸みたいなものだ。首の皮一枚で生き残り、地獄から出るために殺し合う。さながら俺はカンダタってとこか。
あの物語は、再び地獄に落ちて終わりだ。俺の物語はどうだろう。
登りきれると思う。登りきれると思いたい。そんな気分なんだ。
「ほら………希望が視えるんスよ………今の日宮さんには」
七姫が何か言ったが、煙を揺らす風のせいでよく聞き取れなかった。
「何をしているの?今から戻れば6限には間に合うわ」
「授業はつまらねぇから行きたくないです」
「大輔」
「……いや。はい、仕方ないので出ますよ……」
賑やかな奴らだ。
「今行く」
俺は吸殻とタバコの箱を投げ捨てた。
『あ、ちょっ!ポイ捨てかよ、秀!』
「あーあ、良い子は真似しちゃいけないッスよ」
俺は生きる。生き直す。
紅い目をした彼女らとともに。
ここからが本当の始まりだ。
―――そして始まる死の物語。
第1章 完
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死止め人《デスキーパー》 小日向 日向 @h_kohinata
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