第165話 日本とその後

 昨夜はアプリのダウンロードに苦労した。

 所謂会議アプリだ。

 沙友理の親が色々してくれたお陰で何とか全てのスマホ等でインストールと設定が出来た。


 貴重な品を渡して貰っていて、恐らく死ぬまで旧式になるスマホの電波をやり取り出来るのと、回線の確保が出来たのだ。


 Wi-Fiと携帯の交換機の設営だ。

 タブレットも有り、建築関連の技術や、航空機の設計や航空力学の書類を送って貰い、こちらの科学技術の発展に寄与する事にした。


 こちらからは動画や写真を送り、それを配信してお金を稼ぐ。俺達に提供する資料や高等教育、大学の講義等を会議アプリにて参加する費用を工面するのに充てるという。


 こちらの観光や景色が好まれたが、やはり綺麗な女性の、特に獣人やエルフの水着姿のPVが高く売れるので、そちら方面も提供していた。


 勿論俺の妻達もアイドル状態だ。くくく、人妻とは知らんだろう!


 こちらで先ず発展させたいのはSLや、蒸気機関の原動機だ。流通を発展させるのが最優先だ。


 電気は時間が掛かる。電気関連も開発するが、化石燃料ではなく、魔石を利用した蒸気機関なら普及出来そうだからそちらに注力する。


 一応俺はバラムから王権を委譲されたが、即刻彼を摂取にし、基本的に政治には関わらないようにした。


 サイラーは俺の腹心として各種取引の元締めに着いて貰い、各種開発の資金以外の協力をおねがいしていた。


 時折新たなダンジョンが発見される。そうすると俺達の出番だ。


 俺達は忙しかった。


 みーこ等は幼年学校を立ち上げる事にしたようで、国の発展に欠かせない学力の底上げに苦心していた。


 各々役割を考え、忙しくも充実した毎日を過ごしている。


 いつのまにやらユリシーズの護衛が妻会議に参加していて俺が娶る事に成るらしい。勿論ユリシーズも。


 世界樹はかなり大きくなり、無事株分けが出来た。失われたエルフの里に無事植樹ができ、新たな精霊も来てくれた。


 俺は遺品がある訳じゃないが両親の墓を建て、時々墓参りをしていた。


 そしてとある日に妻達全員と墓参りをし、両親にお腹の大きくなった妻を紹介して、もうじき俺が親になる事を報告した。


 幸せな毎日を送っていると、生んでくれた事に謝辞を述べて、手を合わせ、皆で花を手向けたのであった。











 fine

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異世界で穴掘ってます! 鍵弓 @keybow5963

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