第6話 柚木藍
名前 柚木藍(ゆぎ らん)
年齢 三十一歳(現在)
誕生日 十二月十一日
身長 一七六センチ
体重 五十八キロ(逮捕当時)
好きなもの イギリスの特撮人形劇、青空文庫でマイナー作家の発掘、柔道、琳音との時間
嫌いなもの 琳音の実父、伯母夫婦、小学校時代の思い出を聞かれること、おでんのちくわ
出身地 富山県富山市吉作
概要 当時十歳の教え子だった琳音を誘拐した犯人。元々は富山県のゼネコン大手、三条建設の社長の一人息子で、専属の家庭教師がつくほど裕福だった。家庭教師の娘、呉羽(くれは)とは同じ小学校に通い、レッテだった彼女をいじめから守るほど仲が良かった。
だが呉羽の両親がKUNGARのやり方についていけず脱会。インガとなったことで薬が買えず、とうとう鏡化(自分の本能を優先するために逆に理性を取り戻すこと)してしまい、自身の両親を呉羽の母に殺される。だが、呉羽が自身の爆発する臓器を爆破して、母親を道連れにしたことで藍の目の前で死亡。
それからは大阪に住む伯母夫婦に引き取られるが関西弁を話せないことと、訛りがあったことでいじめを受け、それからは伯父に勧められて柔道を始めて体を鍛えるようになった。
だが伯母夫婦は藍の後継人であることをいいことに、藍に受け継がれる予定の財産を貪って結果、大学は奨学金とバイトに明け暮れる日々だった。
大学二年生の冬、地域の掲示板に貼られていたレッテのベビーシッターの時給に惹かれて父親の翻訳家と面接。意気投合し合格したことで翻訳家の一人息子と出会う。その息子が琳音だった。
フリルのついたワンピースを着て、リカちゃん人形しかおもちゃを持っていないその姿に衝撃を受け、バイト代できかんしゃトーマスのDVDを借り、鉄道模型を琳音に与える。
「電車に乗りたいね」と笑う琳音は世間知らずだった。そんなある日、琳音が性的虐待を受けていることを知り、父親に激怒するが黙り金を積まれてクビにされた。
それから数年後、レッテの孤児院が経営する小学校に赴任。初めての担任を受け持つクラスで琳音と再会。相変わらず世間知らずの琳音と海岸で遊んだり、街の祭りでりんご飴を食べさせたりして仲を深めた。
それから色っぽくなった琳音が今度は中学の先輩から性的暴行を受けていることを知り、それが職員会議に。性教育をすることになったが琳音が今まで知らずにしていた行為の意味を知って泣き崩れ、精神不安に。
ちょうどその頃、KUNGARから「琳音を検体にする」と言われ、その意味を知って一緒に逃げ回る。だが逃走資金が尽きると今度は薬を買う金に困るようになり、自身の血に含まれる酵素を与えるために琳音に血を吸わせる。だが今度は自分が病にかかり、逆に彼に介護されるようになってしまう。
八月十五日の未明、琳音が輪姦されたことで警察に逮捕される。その時の柚木は刑事たちに車椅子で運ばれ、「お疲れ様でした」と敬礼された。
それから四年経つが、消息は不明。
海の雷鳥 設定資料 夏山茂樹 @minakolan
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