19 お腹いっぱい

チンピラさんには


もっと特別にサービスしなくちゃ。


若者ふたり


殺してますから。


え?


殺された若者は?


もちろん、クズでした。


どうしようもないほど。


でも


人殺しするほど


度胸のあるクズじゃありません。



チンピラさんは


さらに酷いクズです。


平気で


殺しちゃうんですから。



彼は、畳3枚くらいの石のお部屋にいます。


今日は、彼にもご馳走です。


お刺身です。


彼の好きな日本酒もあります。


僕、優しいでしょ?



エビ、マグロ、カツオ、ホタテ、イカ───


美味しいでしょ?


尋常じゃないほど


寄生虫を入れておきました。



アニサキス


サナダムシ


ぎょう虫、回虫───



数時間で


時限爆弾が爆発します。



あっという間に


石のお部屋が


吐瀉物で汚れます。


あ~あ


せっかく


きれいな石のお部屋だったのにな。



自分の吐瀉物の中に蠢く


ぎょう虫、回虫───


楽しいでしょ?


アニサキスの腹痛も


存分に楽しんでね。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

ハエ 下須崎馬鹿士郎 @homuresu

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ