自由都市の片隅にある看板のないバー『エスメラルダ』を舞台にした物語。
『帝国』と『王国』。
不仲な二つの国に跨る複雑に絡み合った人間模様は、カクテルの数だけ、色を変え、香りを変え、風味を変える。
店主ルピナスの不可思議さが、『エスメラルダ』で起きる問題事、厄介ごとに更なる華を添え、万華鏡のような人間模様を生み出す。
やや、ゆったりとしたペースから始まるこの物語だが、話が進むごとに軽快なスピード感が増し、読者を先へ先へと誘ってくれる。しっかりとした文章で読み疲れもしにくい本作。一話一話も短めなので、隙間時間で読みたいという人にも向いていると思う。
是非ご一読を!
物語の舞台はタイトルにも有る通り、基本的には小さなバーの中です。
そこを訪れた主人公と、一見可愛らしいマスター、バーの常連さん達・・・、物語が進むにつれて登場人物の過去が、関わりが、そしてこの物語の世界観が明かされて行きます。
主人公を含めて一話毎に登場人物の正体や関わり方が分かって行く展開が面白いと思いました。
まだまだ全容が分かるところまでお話が進んではいない段階だと思いますが、これからの展開がとても気になります。
予備知識無しで読んだ方が面白いと思いますので、レビューとしては曖昧な書き方で申し訳有りませんが、まずは読んでみてください。
※:実はなろうの方で見付けて読んでいました。