サラッと拝読し終えてしまいましたが、改めて考えてみると、よく練られた作品ですね。
まあ、それに気付いたのは、応援コメントとレビュー欄を読んだからですけれど(→わー、意味ねー!)
夏だ、プールだ、バンザーイ👙
となるはずが、何故かバレーボールをやらされる羽目になるSJC48(中二女子たち。48人かどうかは不明。たぶん違う)。
主人公の小谷麻祐ちゃんも、乗り気ではなかったのですが、スイカを食べ青椒肉絲のピーマンを食べ、エンターテイナーとして覚醒します。
えっ、意味わからない? わざとそういうふうに書いたのですよ? 決して私の表現力が保育園児並に低いわけではありません。きっぱり!
つまり、エンターテイナーとしての心がけがあれば、嫌なことや苦手なことでも、人を楽しませ自分も楽しむことが出来るということなのです。
この作品で、夏のエンターテインメントを満喫して下さい🎐
生きることはけっこう面倒臭い作業です。
好きなことばかりしていられないし、やりたくないこともやらないといけない。
そんな中における、エンターテイメントってなんでしょう。
このお話の主人公・小谷ちゃんは中学二年生。体育のバレーボールの授業中。
あまり積極的なプレーができない彼女ですが、実は大きな目標を掲げているのです。
それは、エンターテイナーになること。
なにも難しいことをしてるんじゃないです。飛んできたボールをどうすれば、みんなが楽しくなる? 自分が楽しめる? 小谷ちゃんは考えて、動きました。
作中の回想シーン。お母さん、お父さんとのやりとりが、彼女のぼんやりとした目標を、わくわくするような夢へと進化させました。この心の変化は、そのまま小谷ちゃんの成長のように思えました。
「退屈」を「楽しい」に変える力。「楽しい」を発見して、発展させていく力。それはきっと周りの人も巻き込んでいくと思います。
元気になれるパワーでいっぱいの、可愛くて素敵な短編です。