たしかに「温かい牛乳」なんだけど

「ホットミルクってなに?」って聞かれたら、まず間違いなくこう答える。
「あたためた牛乳だよ」
でも、あたためた牛乳と一口で言っても、それは一種類なんかじゃないんだ。

喫茶店でマスターがあたためてくれた牛乳。
自分でカップに入れてレンジでチンしただけの牛乳。
大切な誰かを想いながら、ミルクパンでゆっくりあたためた牛乳。

出来上がったものはみんな同じ。
だけど、何かちょっとだけ違う。
それは多分、「愛情」って言う隠し味があるからだ。

ホットミルクって、実は一つじゃないんだよ。