可愛くてかっこいい竜皇女のお話

主人公がランダムでレアキャラを引いて、そこからそのキャラの性能に任せていきなりトップランカー!みたいな小説が沢山ある中でこの作品は、いきなりぶっちぎり性能なキャラってのが居なくて、強くなるには「きちんと基礎から鍛えていく必要がある」って言うのがはっきり描写されているので、主人公の強くなっていく過程がしっかりと、でも単調になりすぎてダレるって事にならないように工夫がされていて、厚みのある、でも重すぎないストーリー構成になっているので、修行編やそう言うパートが苦手な人も読みやすい作品だと思います!
ただ、800話ぐらいまで読んで思ったのが、この作品、展開だったり言葉の言い回しだったりのレパートリーがちょっと少ないかなって思いましたね。
例えば、物語がある程度進んだ時から出てくる仮称ゲテモノピエロ率いる『バッドエンド』に関してですが、【「イベント始まる(高難易度)」→「主人公達が順調に進めるもヒントが少なすぎて途中で詰まる」→「ピエロ(邪神の使徒)達がイベント妨害する」→「主人公達、それに対処しつつギリギリイベントクリア」→「ピエロ達の尻尾は相変わらず掴めなかった」】を繰り返してるんですよ。
他にも、「頭が痛い」「頭を抱える」って言葉がめちゃくちゃ出てくるので、そこが少し違和感かなぁと。
ただこの作品、そう言うちょっとした事を除けば本当によくできてるんですよ、まじで、
リアルパートが少なめになってるのでゲームの中の世界観に特に注目しやすくなっていて住民(NPC)との会話に違和感が感じなかったり、サクッと回収される伏線に紛れて「え?これ伏線だったの?!」て言うのがあって読んでて新鮮さが落ちなかったりと完成度の高い作品なんです!
ので!ここまで読んでくださった方の中にちょっとでも「興味あるかも」って人は是非!
読んでみてください!

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