あとがき
救いのない結末は嫌いです。
たとえどれだけ陳腐でも創作の世界くらいは救いがあっていいと思うのです。
現世で悲劇的な死を遂げた恋人の物語でも、最後に「二人はあの世で再会し、幸せに暮らしました」、という一文があるだけで読む側の心の負担を軽くすることができるのではないでしょうか。
この物語のラストは悲劇の余韻をぶち壊してしまうものかもしれません。が、私はどうしても百合と林檎を再会させてあげたかった。
内容についていくつか。
この物語は二部構成の推理小説となっており、第一部で登場人物の因縁とトリックの伏線を張り、それを第二部で回収するという形を取っています。
謎を解く鍵である「百合の嗅覚」について、様々な場面に彼女が匂いを感じていない描写が隠されています。
例を挙げると、百合が直接目にするまで犬の糞の存在に気づかなかったり、カレーとビーフシチューを間違えたり……
そのほかにも彼女が匂いを感じていないことが推察できる場面は多々ありますので読み返すとその伏線を見つけることができるかもしれません。
読んでくださった方、ありがとうございます。
館西夕木
百合と林檎の物語 館西夕木 @yuki5140
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