【12-0】変調
【第12章 登場人物】
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【世界地図】航跡の舞台※第12章 修正
https://kakuyomu.jp/users/FuminoriAkiyama/news/16817330648632991690
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イーストコノート大陸北東部は、
その地は、騎馬民族国家・ブレギア。
ただし、国主・フォラ=カーヴァル、宰相・キアン=ラヴァーダ以下、この国を統べる者は、帝国からの亡命者である。
彼等は他の地における帝国入植者のように、
そんなブレギアが、西隣のヴァナヘイム国との同盟を締結したのは、帝国暦383年6月までさかのぼる。
宰相・ラヴァーダを、ヴァナヘイム国軍務省次官・ケント=クヴァシルが説き伏せたのである。
ヴァナヘイム国が滅び去れば、次に帝国の刃にさらされるのはブレギアである――。
ヴァ軍総司令官・アルベルト=ミーミルのシナリオは、ブレギア建国前から抗争を繰り返してきた両国のわだかまりを、一時的に忘れさせた。
【7-14】貴婦人 下 《第7章 終》
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彼は、国内外での風聞に配慮し、大軍を隣国に派遣しなかったのである。
有史以来、戦い続けて来た隣国に手を差し伸べるなど、ブレギア国内の感情が許さなかった。
また、隣国の国家としての命脈は、風前の
かといって、傍観を決め込むわけではなかった。
同盟締結後、この草原の国からは複数の小規模な騎翔隊が方々へ派兵された。それらは、帝国軍の補給路を次々と寸断。砲弾・銃弾払底や食糧・医薬品欠乏は、帝国軍を苦しめていく。
【7-6】蹄の印 下
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【11-3】閉塞の朝 下
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こうして、7月下旬以降、帝国軍はヴァナヘイム軍によって、敗北と後退を重ねている。
それは、セラ=レイスという頭脳を欠いた帝国軍では、ミーミルの采配が生み出す芸術的な兵馬の進退と、ラヴァーダが遣わした騎翔隊の神出鬼没な襲撃を前に、なす術がなかったというところが実情であろう。
ミーミル・ラヴァーダの両歯車は、バランスよく
あと一歩でヴァナヘイム国は、息を吹き返すところまで来ていた。
ところが、ここに来て、歯車の1つが運動に支障をきたす――ブレギア国主の容体が、いよいよ芳しくない。病に
【7-7】親書 上
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【作者からのお願い】
不穏な空気での12章の幕開けとなりました。
ブレギアの揺らぎが、帝ヴァ戦争がどのように影響していくのか気になる方、ぜひこちらからフォロー🔖や⭐️評価をお願いいたします
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レイス、ミーミル、ラヴァーダたちの乗った船の推進力となりますので、何卒、よろしくお願い申し上げます🚢
【予 告】
次回、「草原の御曹司 1」お楽しみに。
蒼き草原がどこまでも広がるこの地に腰を落ち着けるや、周辺諸国はおろか帝国の討伐軍をも次々と打ち払い、独立国の
それら偉業の代償に求められた生命エネルギーは、途方もない量であり、この英雄を急速に病み衰えさせた。
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