ジャーキング

ふと気づいたら

真っ青な海と空の狭間で

なぜかわたしは浮かんでいた

そう、こんなふうに

何にも支えのない場所で

浮かんでみたいと思っていたの


次の瞬間

わたしは落ちた

目を開けると

明るいままの部屋

飲みかけのワイングラス、散らかった机の上

ああ、あなたはもういない

今更

支えられていたことに気づくなんて

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140字の世界 椀戸 カヤ @kaya_A3_want

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